第三十話 ギアの者達の笑顔その十三
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「これがな」
「そうそう、梅干しってあると」
風切もまさにと応えた。
「全然違うよ」
「この酸っぱさがいい」
「食欲出るよね」
「口の中がすっきりするしね」
「最高だ」
「本当にね」
「だが種は食べないことだ」
バドはそこは注意した。
「実だけをだ」
「食べることだね」
「そうだ」
梅干しはというのだ。
「中を食べるとな」
「あまりよくないね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「実だけを食べてだ」
「種は食べない」
「そうすることだ」
「実際にそうだからな」
ラリーも言ってきた。
「梅干しの種の中はな」
「柔らかいものがあるけれど」
「ほんの少しだが青酸が入っていてだ」
そうであってというのだ。
「身体にあまり影響は出ないが」
「やっぱり身体によくないね」
「食べるとな、だからだ」
それでというのだ。
「梅干しはだ」
「実だけを食べる」
「種は食べずな」
そうしてというのだ。
「捨てることだ」
「そうすることだね」
「そのまま飲み込んでもね」
森はそうした場合について述べた。
「消化出来ないし」
「やっぱりよくないね」
「栄養もないよ」
森は風切にこうも話した。
「だから素直に」
「種は食べないことだね」
「その方がいいよ」
「俺小魚は骨も食べるけれどな」
レオはここでこう言った。
「頭だってな」
「私もよ」
アムもそうだった。
「もう頭からね」
「食うよな」
「小魚でなくてもね」
「魚だとな」
「私もそうよ」
セラもだった。
「お魚は好きだから」
「お前鮫だからな」
「それでよね」
「ええ、お魚は頭からね」
骨なぞ気にせずというのだ。
「食べるわ」
「食べられたら食べたらいいよ」
タスクもこう言った。
「僕は野菜や果物の方が好きだけれど」
「お魚は頭から」
「そうして食べたらいいのね」
「骨にはカルシウムが沢山あるから」
この栄養がというのだ。
「だからね」
「そうよね」
「私もそのことは知ってるわ」
アムとセラはタスクに答えた。
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