暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその二十七

[8]前話 [2]次話
「私はだ」
「各軍の司令官に」
「委任する、そうして戦ってもらい」
「勝ちますね」
「そして再び全軍同士の戦闘になろうとも」
 その二度の国境での会戦の様にだ。
「私は勝つ、最悪消耗戦になってもな」
「その時はですね」
「オムダーマンの国力を使ってな」
 ティムールより高いそれをというのだ。
「そしてだ」
「その国力で戦って」
「勝つ、今では国力は二倍以上の開きがある」
「オムダーマンとティムールでは」
 シンダントも言った、ティムールの領土に侵入し彼等にその国力を使わせられない様にしたからである。
「そうなりましたね」
「そうなったからな」 
 それだけにというのだ。
「尚更だ」
「いざとなればですね」
「国力を使ってな」
「戦いますね」
「そうする、戦争は数だというが」
「それは事実ですね」
「まさにな、勝つにはな」
 それにはというのだ。
「やはり国力だ」
「それがあることですね」
「少数で多数に勝つよりもな」
「その逆の方が多いのも事実です」
「数の差は絶対でだ」
 これが真理だというのだ、戦争のだ。
「そしてそれを覆すことはな」
「容易ではないですね」
「決してな、だからな」
 それでというのだ。
「やはり国力はな」
「あればあるだけですね」
「有利だ」
「それは今の我々も同じで」
「国力を使ってな」
 いざとなればというのだ。
「勝つ、例えどれだけ消耗しても」
「その国力を」
「その様にしてな」
 そしてというのだ。
「サハラを統一する、ではな」
「はい、今はですね」
「このアバダン星系を拠点としていく」
「それでは」
 シンダントも頷いて応えた。
「その様にしていきましょう」
「私も入る」
 そのアバダン星系にというのだ。
「間もなくな」
「今官邸の用意も出来ています」
「そうか、しかしその官邸はな」
「言われた通りにですね」
「簡素でいい、私はどうしてもな」
「贅沢はですね」
「馴染まない、正直興味もだ」
 それもというのだ。
「起こらない、普通に暮らせるとだ」
「それで、ですね」
「構わない、食事もだ」
 これもというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ