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神々の塔
第八十話 最強の天使その十二
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 リーは仲間達にそれぞれ光に対して弱くないそして相性のいい闇以外の属性を備えて戦ってもらった、そうしてだった。
 陣形も考えて戦った、その結果メタトロンも倒したが。
「よくぞ私を倒した」
「ほなですね」
「上に行くのだ」
 こう中里に告げた。
「いいな」
「わかりました」
「そなた達はよくやっている」  
 神霊は一行に労いの言葉も贈った。
「人はやはり進化するな」
「そうした生きものですね」
「無限にな、心がそこに至らぬ限り神霊にはなれぬが」
「悟りを開くなりせえへんと」
「しかしだ」
 それでもというのだ。
「人のままでも無限にだ」
「進化出来ますね」
「そして素晴らしい力を得る」
 そうだというのだ。
「それが人だ、その力でだ」
「僕等は世界を救うことですね」
「是非な」
 まさにというのだ。
「そうしてくれ」
「わかりました」
「期待している」
 天使は微笑んでこの言葉もかけた。
「そなた達にはな」
「そうなんですか」
「この世界の、神の為には確かに我等はそなた達に刃を振り下ろす」
「そうした時もありますね」
「だがこの世界を救うならだ」
 人がというのだ。
「その時はこうした形でだ」
「助けてくれますか」
「試練を与えて成長を促してな」
「この世界は人が救う世界ですか」
「我等が動く時もあるが」
「やっぱりまずはですね」
「人の世界だからな」 
 それ故にというのだ。
「やはりな」
「人が動くことですね」
「そうでなければならない」
 絶対にというのだ。
「やはりな」
「自ら動いて」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「ことを果たすのだ」
「そうすべきですね」
「人はな、そしてだ」
 メタトロンはさらに話した。
「自ら動く者をだ」
「神霊さん達は助けてくれますね」
「我等の神もな」
 キリスト教の神もというのだ。
「そうだ」
「そこは同じですね」
「何も動かない者はだ」
 それこそというのだ。
「誰もだ」
「助けないですね」
「そうだ、果報は寝て待てと言ってもな」
 それでもというのだ。
「寝るまでにだ」
「ことを果たしていますね」
「そしてだ」
「待つんですね」
「そうしたものだ、だからな」
「まずはですね」
「自分から動くのだ、そしてそなた達は動いているからな」 
 それでというのだ。
「力を得る、我等もだ」
「戦って試練を与えて」
「その力を得るだ」
「助けをしてくれていますね」
「そうだ、ではこれからもな」
「進んでいきます」
「そうするのだ」
 天使の中の天使は最後は微笑んだ、そうしてだった。
 一行はさらに先に進んだ、自ら動いてだった。そのうえで次の戦に想いを馳せるのだ
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