亡霊が夢見た英雄の偶像
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ガタッ!!
パキィン!!
全身から崩れ落ちる砂のウェル、地面に叩きつけられたユースティティアメモリが砕け、ウェルもまた膝をつく。
ウェル「ここまでですか……やはり、僕に英雄の名を刻むのはどの世界でも死と言う結末……」
マリアはウェルの隣に近寄ると腰を落とす。
マリア「再び、生きていられると思った時、どんな気持ちだった?」
ウェル「やり直せる力、英雄としての賞賛、超えられなかった理想、全部手に入ったが……
それ以外に僕が僕である価値が無い。とだけ言っておきましょう。要は、己を示すのは努力と理想だけです」
ウェルはマリアに聞く。
ウェル「僕の次にあなた達に立ちはだかるのはアーマードダークネスだ。僕の力でもう完成してますが恐らくそのために僕が何を必要としていたのか?それは察しがつくのでは?」
マリア「アーマードダークネスを動かす為に……
ま、まさか……」
ウェル「そう、素体。つまりはレイオニクスの遺伝子に適応する上質かつ強力な人間です。私が思い当たる中で最高の肉体。それがあの人だったんですよ」
調「そんな……」
切歌「じゃあ……あの事件は……」
ウェルはバツが悪そうな表情でガイアユニットを外すとそれをマリアに差し出す。
ウェル「このガイアユニットはいざと言う時にアーマードダークネスを破壊するためのセキュリティシステムの設計図が組み込まれている。僕はもう作る事が出来ないがこれを完成させればアーマードダークネス、ひいては他の別次元の勢力を止める力になる。
君に託そう、後は任せる」
マリアはそう聞いてガイアユニットを手にした瞬間……
バサアアアア!!
ウェルは肉体が崩壊し砂となって消えたのだった。
一輝「ある意味で哀しい亡霊だったな……彼も」
折紙「未練に縋る人間ほど、恐ろしい亡霊はいないという事ね……」
真那「努力と理想……それがあいつの求めた英雄の真実……」
すると砂から一枚のカードが現れる。
マリア「この、カードは……」
調「何かのキーかしら?」
一輝はそれを見た瞬間、驚く。
一輝「それは、ライダーチケット……」
折紙「知っているの?」
一輝はポケットから取り出したのは……
真那「それ、このカードと同じ……」
一輝はその手にライダーチケットを持っていた。
一輝「どうやら、この世界だけじゃないらしいな……、時の運行が乱されつつある。
士さんに伝えないと」
その頃
フゴー、フゴー、フゴー
酸素マスクをつけられ、鎖で拘束された半裸の男。そこに現れたのは……
黒い鬼の様な角の怪人だった。
黒い怪人「そろそろレイオニクスの力も十分だろう。目を覚ませ。
アーマーロード
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