第八十七部第二章 膠着状態に入りその二十四
[8]前話 [2]次話
「敵の司令官がシャイターン主席でなくだ」
「そして、ですか」
「潜水艦を使えると思えばな」
その時はというのだ。
「各自の判断でだ」
「使用していいですか」
「そこは任せる」
各軍の司令官達にというのだ。
「その様にな」
「左様ですか」
「伊達に軍司令官に任じていない」
アッディーンはこうも言った。
「私は人を見る目はあると信じている」
「軍司令官にも相応の方をですね」
「軍司令官にな」
「そうした方を任命されているので」
「やってくれる」
必ずというのだ。
「機を見てな」
「そうしてですね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「潜水艦を使用してだ」
「勝機を掴まれますね」
「全戦線で攻撃をかけるならな」
「それならば」
シンダントも応えた。
「何処かで勝利を収めるとな」
「そのポイントからですね」
「突破してだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「敵の戦線を崩壊させますね」
「その様にする」
「そうされますか」
「是非な、ではな」
「各軍の司令官に」
「任せる」
任せるべきポイントはというのだ。
「その様にする、いいな」
「わかりました」
シンダントも敬礼をして応えた。
「それではです」
「その様にな」
「戦線のことは」
「それでいい、そしてシャイターン主席は必ずだ」
「閣下がですね」
「自ら軍を率いてな」
第一軍である、この軍はアッディーン自身が司令官を務めて率いる軍でありまだ即位していないが俗に近衛軍とも呼ばれている。
「そしてだ」
「シャイターン主席が直接率いる軍と」
「戦う、彼の相手はな」
「閣下でないとですね」
「同じレベルの数と装備ではな」
それならというのだ。
「やはりだ」
「相手を出来ない」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからな」
「閣下ご自身がですね」
「彼と戦う」
シャイターン、彼とというのだ。
「その様にする」
「それでは」
「そしてだ」
アッディーンはさらに言った。
「勝てないまでもな」
「引き分けますね」
「彼には勝てないが」
それでもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ