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夢幻水滸伝
第三百六十三話 時は止まらないその十二

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「こっちも相手もな」
「夜襲の余裕はないですね」
「全軍な、それがや」
「現実ですね」
「この戦のな」
「そうですね」
「ほんま必死に戦ってる」
 日中はというのだ。
「その日の限界までな」
「毎日そうですね」
「それで夜襲もな」
「余裕がないですね」
「両軍な、警戒はしててもな」
 そうであってもとだ、また言うのだった。
「とてもな」
「それが現実ですね」
「若し夜襲仕掛けようとしても」
 両軍のどちらかがというのだ。
「そやけどな」
「余力があらへんですね」
「そや」
 トウェインはサンダーバードに答えた。
「その通りや」
「そうですね」
「そやからな」
「そちらは警戒していても」
「実際はな」
 どうかというのだった。
「ないわ」
「余力がないので」
「そうしようと思ってもな」
「余裕があれば出来て」
「ないと出来んわ」
 そうだというのだ。
「ほんまな」
「そうしたものですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「現実はな」
「左様ですね」
「それでな」
「今の我々は夜襲は出来ないです」
「あちらもな」
 メルヴィル達もというのだ。
「そうや」
「左様ですね」
「しかしな」 
 それでもとだ、トウェインは話した。ガムを噛みながらそうしているがこのガムは歯磨きの為のものである。
「それでもや」
「警戒は必要ですね」
「そや」
 絶対にというのだ。
「そのことはな」
「何とか余裕を作って」
「それで攻めることもあるさかいな」
「我々もそのことを考えていますし」
「こっちが考えることはや」
 トウェインは真剣な顔で話した。
「敵も考えてる」
「そう考えることですね」
「それでや」
 そうであるからだというのだ。
「ほんまな」
「相手もですね」
「動いてくるってな」
 その様にというのだ。
「考えてな」
「警戒は続けることですね」
「そや」
 まさにというのだ。
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