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夢幻水滸伝
第三百六十三話 時は止まらないその十

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「そやけどな」
「苛立ち、焦りはです」
「ほんま禁物や」
「その通りです」
「全く、トウェイン達も強いわ」
 今度は敵である彼等のことを話した。
「ほんまな」
「隙がないですね」
「そや、動きも速いしな」
「戦局全体をよくご覧になられていて」
「対処してくる」 
 そうだというのだ。
「そやからな」
「手強いですね」
「ほんまな」
 その通りだというのだった。
「敵としてな」
「左様ですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「敵であるこの状況はな」
「実際に干戈を交えている」
「残念と言えばな」
 まさにというのだ。
「残念や」
「そうですね」
 グリフォンもまさにと頷いた。
「あの方々が敵であることは」
「そやな」
「まことに」
「そやからな」
 そうした敵達だからだというのだ。
「是非な」
「戦が終われば」
「味方にしたいわ」
「絶対にですね」
「仲間にな」
 メルヴィルはこうも言った。
「そうしたいわ」
「左様ですね」
「強敵は強い味方にもなる」
「そうですね」
「そやからな」
 そうなるからだというのだ。
「戦が終わったらや」
「トウェイン様達にですね」
「話をしてな」
 そうしてというのだ。
「仲間にしたい」
「左様ですね」
「トウェイン達もそう思ってるわ」
 間違いなくというのだ。
「絶対にな」
「あちらの方々もですね」
「そや、あいつ等とも長い付き合いでな」 
 起きた世界でのそのことを思い出しつつ話した。
「それでな」
「その為にですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「戦が終わるとな」
「話し合いになりますね」
「あいつ等も言ってきてな」
「それで、ですね」
「そや、戦が終わってもな」
 そうなってもというのだ。
「それからもな」
「動いていきますね」
「政は止まることはないさかいな」 
 国家なり自治体なりを動かしていくのだ、それが政というものであり言うならば生きものの内臓の様に絶えず動いていくものなのだ。
「そやからな」
「だからこそですね」
「戦の後も話が続いてな」
 そうであってというのだ。
「あいつ等ともや」
「お話をされますね」
「今後な」
「そうされますね」
「ああ、それでな」 
 メルヴィルはさらに話した。
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