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博士の挑戦状
第百七十六話

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                  第百七十六話  動く警察
 赤音と清音がその変質者について通報した時兵庫県警には電話が殺到していた、それで警官達は話していた。
「この通報を受けているのは」
「あいつだよな」
「ブリーフ13だな」
「あの伝説のスナイパーだな」
「最悪の変態とも言われる」
「とんでもない奴らしいが」
「この兵庫県に出て来たみたいだな」
 こう話していた。
「噂が出ただけにしても」
「あんな奴そうはいないからな」
「それこそな」
「ブリーフ一枚で出歩く奴なんてな」
「しかも首にネクタイ」
「そんな奴いないからな」
「俺達も実際に出会ったことはないが」
「それでも聞いたことあるしな」
 それでというのだ。
「神戸にいるのは間違いない」
「今現在」
「噂だけでこんなに通報が来ているんだ」
「もう千件な」
「これだけ来るとな」
「対処しないと駄目だ」
 絶対にというのだ。
「ここはな」
「捜索しよう」
「指名手配扱いだ」
「見掛けたら警察に連絡してもらおう」
「報奨金もかけるか」
「発見次第逮捕だ」
 そうすることがあっさりと決まった。
「恰好だけで駄目だ」
「猥褻物陳列罪だ」
「それで捕まえよう」
「スナイパーだから余罪はあると思うが」
「余罪よりもその格好だ」
「紛れもなく変態だ」
「変質者そのものだ」
 はっきりと断定された。
「それなら逮捕するべきだ」
「余罪は掴めなくてもいい」
「誰かに何かする前に逮捕しろ」
「こんな奴放っておけるか」
「神戸県警の全力を用いて奴を捕まえるぞ」 
「何としても見つけ出す」
「おかしなことをさせるな」
 こう話してだった。 
 兵庫県警は動きはじめた、今警察と一人の変質者の戦いが幕を開けたのだった。


第百七十六話   完


                   2024・6・14
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