第三十話 ギアの者達の笑顔その四
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「それならな」
「それでいいか?」
「そうなんだな」
「最高よりさらにいいならだ」
桃井も食べながら言った。
「その表現しかないな」
「最高の最高か」
「そうなるか」
「そうだ、そしてだ」
桃井はさらに言った。
「お前達とこうして食って俺もだ」
「最高の最高か」
「お前もそうなんだな」
「そうだ、付き合っていて気分がいい」
腕を組み胸を張って言い切った。
「本当にな」
「そう言ってくれると嬉しいな」
「おいら達もな」
「桃井、お前いい奴だな」
「好きになったぜ」
「そうか、俺もお前達が好きになった」
食べつつ述べた。
「かなりな」
「そうなんだな」
「おいら達を好きになったんだな」
「そうだ」
桃井は正直に答えた。
「俺が嘘を言わないことは知っているな」
「というか嘘言ったら死ぬんだよな」
「あんたそうだよな」
「そうだ、死ぬ」
二人にまた答えた。
「その時はな」
「また凄い体質だな」
モンスターも聞いて思うことだった。
「嘘吐いたら死ぬなんてな」
「だから嘘は言わない」
全くというのだ。
「絶対にな」
「それでか」
「おいら達に好きだって言ったこともか」
「その通りだ」
真実だというのだ。
「だからな」
「俺達を好きでか」
「友達か」
「その通りだ」
まさにというのだ。
「これから宜しくな」
「ああ、それじゃあな」
「こちらこそな」
「いや、こうしてお話してみたら」
これまで飲んで食べることに専念していた鬼頭が言ってきた、実は四人で店に入って飲んで食べているのだ。
「いい人達ね」
「そうだな」
「それでもかつては敵だったなんてね」
「それが運命だな」
「運命なの」
「そうだ、運命は時として残酷だ」
こう鬼頭に話した。
「だからな」
「敵味方で戦うこともあるのね」
「そういうことだ、しかしだ」
桃井は鬼頭にさらに言った。
「昨日の敵は今日の友だ」
「それでなのね」
「敵であってもな」
「味方にもなるのね」
「状況が変わればな」
そうなればというのだ。
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