第47話
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リアの言葉を聞いたアニエスは困惑の表情を浮かべた。
「…………!――――――恐らく彼らは”外部の協力者”による遠隔からの”ハッキング”でギャスパー社長でしか入れなかったこの”B5F”に突入し、ギャスパー社長を待ち構えていたのかと。」
「なるほどな…………そういえば”特務支援課”には”ハッキング”が専門の奴がいたな。」
「いや、ティオは”情報処理”が担当で、ハッキングの専門ではありませんよ!?」
リゼットの推測を聞いて納得した様子で呟いたヴァンにロイドは疲れた表情で指摘した。
「”はっきんぐ”…………?」
「”ハッキング”とは自分の端末を使って他人の端末に侵入し、情報を盗んだり様々な操作をしたりするその…………”違法行為”なんですけど…………」
「バニングスの口ぶりから察するに既にアンタらはギャスパーの導力シーシャによる薬物汚染の件も掴んでいるようだが…………”一体いつから俺達よりも早くギャスパーが薬物汚染に関わっていることに気づいたんだ?”」
初めて聞く言葉に首を傾げているフェリにアニエスは気まずそうな表情で説明し、ヴァンは自身の疑問を訪ねた。
「ベガスフィルム――――――いえ、ギャスパーがサルバッドの薬物汚染に関わっている事自体は、陽炎砂丘にある麻薬と同等の効果がある植物の成分とサルバッドで暴れている人々の一部から採取した血をクロスベルにいる”協力者達”に調べてもらった結果一致した時点――――――つまり、”3日前の時点で確信したわよ。”」
「ハアッ!?」
「ば、ば、バカな…………っ!?一体何故…………」
ルファディエルが口にした驚愕の事実を知ったアニエス達がそれぞれ血相を変えて驚いている中ヴァンとギャスパー社長は信じられない表情で声を上げた。
「まずこのサルバッドで起こっている”異変”――――――観光客もそうだけど住人の一部が”羽目を外しすぎている”件…………これを知った時点で真っ先に”薬物汚染”を疑ったわ。――――――何せ”4年前のクロスベルで起こった出来事”に状況が似ているもの。」
「”4年前のクロスベルで起こった出来事と似ている”、ですか…………?」
「4年前…………クロスベル…………あ。」
「も、もしかして…………”教団”の生き残りであるヨアヒム・ギュンターが起こしたあの事件の事ですか…………!?」
「なるほどな。当時”ルバーチェ”によって広められた”G”を接種した連中は身体能力の上昇等様々な恩恵があったがどいつも例外なく高揚状態になっていたという話だったな。」
「フン…………」
「その件を考えますと、今回のサルバッドの件はクロスベルの件に類似していますからサルバッドの状況を知ればすぐに”薬物汚染”を疑うのも当然の流
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