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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第98話 過去の出会い
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イテムや情報を探したがなかなか成果が出なかった。


(流石に見張りも多いな、幹部の連中は今集まっているみたいだからそこは安心だな……)


 見張りは多いが幹部の奴らは今集まって食事会のようなものを開いているらしい、先生もそこにいるだろうし鉢合わせる可能性は低いだろう。


 しかしそれでも時間はない、そろそろ戻らないと不味いか……


「うん?これは地下か?」


 すると僕は地下に続く階段を見つけた。


「ここを探って戻るか」


 僕は猟兵の直感で何かあると思い地下に降りた。結構な数の階段を降りていくといくつかの扉が有りその一つが半開きになっているのを見つける。


「争う音……?」


 するとそこから何やら激しい戦闘の音が聞こえた、僕はこっそりと扉の隙間から中を除く。すると綺麗な女性と黒いフードを被った男が争っているのが見えた。


「はぁっ!」


 女性が空間から光の剣をいくつも生み出して男に放つ、男はそれを黒い結界で防ぐと黒い炎を生み出して女性に放つ。


(なんだ、あれは?アーツじゃないよな……?)


 アーツではない謎の魔法を使う二人、ハイレベルな戦いだったが次第に女性の方が劣勢になっていった。


「はぁはぁ……」
「私を見つけ出したことは褒めてやろう。だが所詮は人間の悪あがきでしかない、何をしてもあの方が勝利する未来は覆らない」
「私は……娘が生きる未来を守るためなら命も捨てる覚悟よ!」
「はははっ、まさに今ここで無駄死にするだけだな!」


 男の放った黒い剣が女性の結界を打ち破り地面に転がる女性、このままじゃまずいぞ……


「さあ、これでトドメだ!」


 男は大きな黒い剣を生み出して女性に放った。


「させるか!」


 僕は二人の間に割り込んで大きな剣を受け止めた。この女性は敵じゃない、そう判断した僕は彼女に加勢することにしたんだ。


「なにっ!?」
「えっ……」
「ぐうっ……流石に無茶だったか!?」


 二人は突然現れた僕に驚く、俺は剣を止めようとするが質量があって次第に押されていく。


「うおおぉぉぉおおぉぉぉっ!!」


 でもその時僕の体から黒い氣が溢れて髪が白に染まっていく、そしてそのまま剣を振り回して男に投げ返す。


「その力は……!?」


 男は驚きながらも僕が投げ返した剣をかわした、だがそこまで戦いに慣れている訳ではないようで一瞬体勢が崩れる。


「はぁっ!」
「ぐおっ!?」


 正拳突きを男の胸に打ち込んだ、男は大きく後ずさる。


「今です!」
「っ!はあっ!!」
「がはぁっ!!」


 僕の言葉
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