第98話 過去の出会い
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るんじゃないわよ」
「セリーヌ!?」
そこにいたのはセリーヌだった、どうしてここにいるんだ?
「なんでここにいるって顔をしてるわね。隠れて様子を見ていたのよ、それで隙を見てアンタと一緒にここに飛ばされたって訳」
「どうしてそんなことを?」
「私だって好きでそんなことしたわけじゃないわよ、エマがどうしてもってうるさかったから……ほら、来るわよ。構えなさい」
「何が来るって……!?」
セリーヌの言葉に俺は首を傾げるが俺の頭上の空間が大きくゆがみそこからエマが現れた。
「エマッ!?おわぁっ!?」
「きゃあっ!?」
俺はエマを受け止めようとしたがいきなりだったので身体のバランスを崩してしまい倒れてしまった。幸い俺がエマのクッションになれたから彼女が地面に叩きつけられることは無かったが……
「ううっ……座標を少し間違えてしまいました」
「エ、エマ……どいてほしい……!」
「きゃあっ!リィンさん!?」
俺はエマの大きな胸に上から顔を押さえつけられて呼吸が出来なくなっていた。凄く幸せだけど滅茶苦茶苦しい……!
直に状況を察したエマが顔から離れてくれたので事なきを得た。女性の大きな胸で窒息死なんて情けなくて絶対に人に言えない死因だな、嬉しかったけど……
「ごめんなさい、リィンさん。痛くなかったですか?」
「いや寧ろ幸せな気分に……いやそんな事よりエマはどうやってここに?」
「あらかじめリィンさんに魔法でマーキングしていたんです、またこういう手を仕掛けてくると思っていましたので」
「なるほどな」
どうやらエマはこういう事が起きてもいいように先手を打っておいたみたいだ。
「それなら俺に教えてくれても良かったんじゃないのか?」
「えっと……すみません。魔法でマーキングしたら居場所も筒抜けになるから嫌がられると思ったので言えなくて……」
「ああ、そういうことか。俺はエマを信頼してるから君なら気にしないよ」
「……そういうところですよ?もう襲っちゃいましょうか」
俺はエマに君なら気にしなよと言うとエマは顔を赤くして最後の方は聞き取れないほどの小声で何かを呟いていた。
おかしいな、聴力も鍛えているんだけど女の子がボソッと呟くと聞こえなくなる時があるんだよな。
「エマ、最後の方が聞こえなかったんだけど……」
「いえ、気にしないでください。それよりもここは……」
「ああ、特異点って奴だろうな」
俺は最早慣れた感じでそう呟く。
「今度は大きな山ですか……敵は何をしたいのでしょう?」
「さぁな、あいつらの考えなんて何も読めないが……とにかく登るしかないか」
いつまでもこんな所
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