第百四十一話 楽園はなくてもその六
[8]前話 [2]次話
「産業もインフラも無茶苦茶で」
「北朝鮮みたいに餓えて」
「そうなってね」
「幸せはないわね」
こう古田に言った。
「本当に」
「そうだよ、そうした国にいたら流石にね」
「幸せはなくても」
「普通の国にいたら」
「無茶苦茶な独裁者とか戦争がない国ね」
「幸せを感じることだってね」
そ9うしたこともというのだ。
「あるよ」
「そうね」
理虹も確かにと頷いた。
「日本だってね、むしろ日本にいたら」
「幸せを感じること多いね」
「確かに災害滅茶苦茶多いけれど」
それでもというのだ。
「幸せだってね」
「感じるね」
「うん、そしてね」
それにというのだった。
「キューバでもね」
「同じね」
「ボート部にキューバの人いるけれど」
「そうなの」
「インファンテさんね、この人キューバはいい国だってね」
その様にというのだ。
「言ってるらしいよ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「あの国も確かにね」
「いい国ね」
「あそこは確かにアメリカと揉めていて」
それも常にだ。
「大変でハリケーンもあって」
「周りの海は鮫だらけで」
「大変なこともあるけれど」
「いい国なのね」
「福祉とかは整っていて」
これは政府がかなり力を入れているからだ。
「食べものもあってね」
「それでなのね」
「差別も少なくて」
「差別って結局どの国でもあるわね」
「けれどキューバはそれも少なくて」
人口比率は白人と黒人が同じ位で政府も意識して差別や偏見の問題が生じない様に配慮しているという。
「国民性は明るく人懐っこい」
「だからいい国ね」
「そう言われてるらしいよ」
「そうなのね」
「しかもスポーツも盛んで」
キューバはスポーツ大国として知られている。
「アイスも美味しい」
「あそこの人達アイス大好きなのよね」
「そのアイスも沢山食べられて」
「キューバはいい国なのね」
「そうみたいだよ、そしてその人日本もね」
今いる国もというのだ。
「いい国だってね」
「言われているのね」
「そうらしいよ」
「そうなのね」
「ちなみに僕昨日の夜幸せだったよ」
古田は笑って自分の話もした。
「今も理虹ちゃんと飲んで食べて幸せだけれど」
「昨日もなの」
「そうだよ」
日本酒を飲んでから答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ