第百四十一話 楽園はなくてもその一
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第百四十一話 楽園はなくても
理虹も古田と飲んでいた、二人は同じ陸上部なのでその話題でも盛り上がっていた、二人は今餃子を焼きながら一緒に日本酒を飲んでいるが。
ふとだ、理虹はこんなことを言った。
「また北朝鮮ミサイル撃ったのよね」
「らしいね」
古田もこう返した。
「あそこそればかりだね」
「本当にミサイル好きよね」
「ミサイル撃つなら」
それならというのだ。
「ちゃんとした政治しないとね」
「そうよね」
「あそこ食べるものないから」
「皆餓えてるから」
「それならね」
「ちゃんと政治して」
「そしてね」
そのえうでというのだ。
「あの国地上の楽園って言ってるし」
「本当の意味で楽園にならないとね」
「駄目だよ」
「そうよね」
「うん、楽園どころかね」
北朝鮮はというのだ。
「地獄だよ」
「その通りよね」
「楽園とか言っていて」
「その実は地獄よね」
「そうだよ、というかこの世界に楽園ってあるかな」
古田は日本酒を飲みつつ言った。
「果たして」
「タヒチとかがね」
理虹はすぐに南洋の話をした。
「そうだって言われてるわね」
「天国に一番近い島?」
「ニューカレドニア島とかね」
「ああいうところだね」
「キューバもね」
この国もというのだ。
「言われてるけれど」
「そうなのかな、けれどああしたところもね」
古田はどうかという顔で話した。
「大雨とかあるから」
「災害ね」
「津波とかね」
「台風もあるわね」
「そうだよ、だからね」
「楽園かっていうと」
「やっぱりね」
どうにもというのだった。
「完全にはね」
「言えないわね」
「確かにキューバとかいいところみたいだね」
「うちの学校そうしたところからも人来てるけれ」
「皆言うね」
「そうよね」
「けれどね」
それでもとだ、古田は話した。
「楽園かっていうと」
「違うわね」
「災害もあるし」
そうであってというのだ。
「人の悩みとか憂いはあるよ」
「やっぱりね」
「キューバなんてね」
古田はこの国のことをさらに話した。
「アメリカと揉めていて」
「ずっとね」
「あの国に何かあったら」
それこそというのだ。
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