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おぢばにおかえり
第八十三話 回廊ひのきしんその二

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「嫌いな相手の嫌がることをです」
「調べてまでよね」
「進んでやるのが僕ですから」
「その癖性分はなおして」
 そしてと言いました。
「いい部分を伸ばしていく為にもよ」
「今からですね」
「三人でひのきしんさせてもらうから」
「回廊で、ですね」
「そうよ、新一君回廊ひのきしんは毎日させてもらってるのよね」
「はい、いい運動にもなりますし」
 このこともあってというのです。
「やらせてもらってます」
「それならよ」
「今日はですね」
「三人でね。しかし」
 ここで私はふと思って新一君に言いました。
「新一君回廊ひのきしん高校入ってからよね」
「やらせてもらう様になったのは」
「それで授業が終わったら」
「やらせてもらってます」
「そうよね」
「いつもそうさせてもらってます」
「それも凄いわね」
 つくづくです。
「いさんでるわね」
「いい汗かくと勉強も何か」
「はかどるの」
「僕の場合は」
「そうしたタイプなのね、新一君って」
「身体を動かすとすっきりしまして」
 そうなってというのです。
「それで勉強もです」
「はかどるのね」
「そうなんですよ、ですから部活には入っていませんが」
 それでそちらのスポーツをしていないけれどというのです。
「汗はかく様にしています」
「回廊ひのきしんさせてもらっておぢばを歩き回って」
「そうしています、一日一万歩は軽くです」
「歩いてるのね」
「一回万歩計使ったら」
 そうしたらというのです。
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