第二十九話 手は組まないがその十三
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「一日一回でもね」
「笑うことだな」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「そうしていくことを目指せばね」
「いいか」
「無理をしないでね」
「無理はしなくていいのか」
「だって無理して笑ってもいいことないし」
五色田は笑って話した、見れば実に自然な笑顔だった。
「疲れるからね」
「だからか」
「もうね」
それこそというのだ。
「自然にね」
「笑えばいいか」
「お笑いを見て笑うのも自然だしね」
こちらもというのだ。
「はっきり言えば」
「そうなのだな」
「うん、漫才とか落語で笑って」
「漫画やアニメでもか」
「ドラマでも映画でもね」
「小説でもだな」
「何でもね」
それこそというのだ。
「観て読んで笑ってもね」
「自然なのだな」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「本当にね」
「笑っていいのだな」
「無理しないでね」
「わかった、笑いという感情は否定していた」
ドクターマンはここでも自分の過去を振り返って話した。
「本当にな」
「それでもだね」
「これからは違う」
「笑っていくね」
「そうしていく」
まさにというのだ。
「是非な」
「それじゃあね。あと晩飯だけれど」
五色田はこちらの話もした。
「何がいいかな」
「最近食事も考える様になったが」
「色々食べたくなったんだ」
「そうなってきた」
「なら何がいいかな」
「カレーはどうか」
この料理はというのだ。
「夕食は」
「じゃあそれ食べようか」
「そうするか」
「うん、俺達が作るからね」
「私は待っていればいいか」
「ビーフカレーでいいかな」
「ソーセージはあるだろうか」
ドクターマンはここで五色田に問うた。
「それは」
「あるけれど」
「それならだ」
ドクターマンはソーセージがあると聞いて言った。
「そちらはどうだろうか」
「ソーセージカレーだね」
「あちらも美味いからな」
「そうだね」
実際にとだ、玉色田は答えた。
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