第二章
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「それを止めさせました」
「そうだったんですね」
「左様でした」
「あの人が言ったんですね」
「そうでした」
そうだったというのだ。
「あの人が」
「あの」
考える顔でだ、新田は言った。
「あの人仏教の信心は」
「強くなかったですね」
「そうですね、ですが」
それでもというのだった。
「他には本願寺に関わったり」
「お参りもしていますね」
「結構縁もありますね」
「そうですね、織田信長さんにしましても」
「実は神仏の存在を信じていましたね」
「無神論者ではなく」
その実はというのだ。
「親しい僧侶の方もいて」
「お話を聞いていますね」
「それに神社にお参りもです」
「熱田や伊勢に」
「していますので」
それでというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「実はです」
信長もというのだ。
「信仰心がありました」
「そうでしたね」
「完全な無神論者は実は少ないですし」
「殆どの人がある程度でも信じていますね」
「それこそマルクス主義者でないと」
そうでなければというのだ。
「いません」
「そうはですね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「マルクス主義者は間違えることが多いとです」
「師匠は思われますね」
「日本の皇室は反対で北朝鮮の世襲の独裁はいいと言った人に会いました」
山本はというのだ。
「若い頃に」
「一言悪いことを言っていいですか?」
新田はその人の話を聞いて山本に共に掃除をしつつ聞いた。
「その人について」
「何でしょうか」
「その人アホですね」
「この人のお話をするといつも言われます」
「そうですよね」
「愚かだと」
山本はこう言った。
「その様に」
「やっぱりそうですよね」
「愚かも愚かで」
そうであってというのだ。
「愚かを極めた」
「そんな人ですね」
「治自衛隊も反対で」
こちらもというのだ。
「北朝鮮はいいのです」
「あそこ先軍政治ですね」
「軍隊が強いですね」
「はい」
「自衛隊は駄目であそこの軍隊はいいんですね」
「戦前の日本の批判もしていましたが」
「あそこの悪事はいいんですね、やっぱり」
新田はそこまで聞いて述べた。
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