暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその十五

[8]前話 [2]次話
「何の意味があるか」
「その通りですね」
「エウロパにしてやられますと」
「そうなってしまいますと」
「お話にもなりません」
「本末転倒です」
「そうです、日本から離れ」
 そしてというのだ。
「そうしてです」
「エウロパを敵とし」
「韓国は発展に勤しむべきですね」
「韓国は韓国で」
「少佐はそうお考えですね」
「はい」
 実際にという返事だった。
「私も、日本は連合全体を見ていますし」
「そして動いていますね」
「連合の中でどうか」
「日本はどうあるべきか」
「そのことを考えて動いていますね」
「まさに」
「そうしたものを見ていますので」
 少佐そして韓国の国政を考える軍人や官僚そして財界人はというのだ。
「私達としては」
「韓国は日本から離れ」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「国益を求め」
「動くべきを考えていてですね」
「敵はエウロパです」
 あの国だというのだ。
「韓国では殆どエウロパは見ていないですが」
「それをあらためていく」
「そうあるべきですね」
「そして韓国は国益を求める」
「韓国のそれを」
「そうあるべきです、実は私は日本は意識していません」
 少佐自身はというのだ。
「学生時代は違いますが士官学校に入り」
「韓国軍のですか」
「そちらに入り」
「そうしてですか」
「日本にも留学し」 
 その経験も経てというのだ。
「日本と対することは国益ではない」
「むしろ国益を害する」
「そうしたものと認識され」
「そうしてですか」
「韓国はどうあるべきか」
 日本から離れてというのだ。
「それをです」
「考えられる様になりましたか」
「そうなられましたか」
「軍人になられてから」
「士官学校に入られてから」
「そうなったのです、そしてそのエウロパはどうも」
 少佐はここで目を鋭くさせて述べた。
「マウリアの艦にいますね」
「でしょうね」
「隠れていますし」
「マウリア側も隠していますが」
「それでも」
 エウロパ軍の者達はというのだ。
「この近くにいて」
「マウリア軍の艦艇の中にいますね」
「そして観戦していますね」
「彼等も」
「常でした」
 このことはというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ