第七章
[8]前話
「二十六勝だったかな」
「滅茶苦茶弱かったんですね」
「勝率は二割六分位で」
「今の西武より酷いですね」
「そうだよ、だからね」
それでというのだ。
「今の西武はまだね」
「そこまで弱くなくて」
「その分希望もね」
それもというのだ。
「あるよ」
「そうなんですね」
「西武は今は辛くても」
それでもというのだ。
「まだね」
「希望はありますか」
「百敗も」
この大台もというのだ。
「この調子でいくとね」
「ないですか」
「多分ね」
こう言うのだった。
「だからね」
「希望を持ってですね」
「やっていけばいいよ」
「まだ絶望には及ばないですか」
「相手チームでも嫌なものは見たくないね」
「はい」
平松はすぐに応えた。
「明るく勝負してです」
「スポーツらしくね」
「そうでありたいです」
「だったらね」
「西武もですね」
「今年は調子悪くても」
「絶望しないで」
「そしてね」
それと共にというのだ。
「来年に向けてね」
「頑張って」
「そして来年からは」
「巻き返しですね」
「ロッテも」
自分達が愛するチームもというのだ。
「今はね」
「エークラスを死守して」
「クライマックスを戦おう」
「そうすることですね」
「そうしよう、それじゃあ試合がはじまったら」
「全力で応援ですね」
「そうしよう」
笑顔で話した、そうしてだった。
二人は他のマリーンズサポーター達と共にロッテを応援した、この日ロッテは延長十二回サヨナラ勝ちをした、二人も他のサポーター達もこの勝利に歓喜した。
メジャーの連敗 完
2024・8・29
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