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メジャーの連敗
第六章

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「うち十八連敗しましたね」
「その七夕の悲劇でね」
「よく負けましたね」
「連敗記録だよ」
「そうですね、そこまで連敗するなんて」
 平松は腕を組んで言った。
「世界記録ですね」
「いやいや、世界は広いからね」
 それでとだ、平木は平松に話した。
「もっと連敗しているチームあるよ」
「世界には」
「今シーズンだってね」
「十八連敗以上にですか」
「負けてるチームあるよ」
「何処ですか、そこ」
「ホワイトソックスだよ」
 平木はこのチームだと答えた。
「メジャーのね」
「あそこですか、僕メジャーはあまり興味ないんで」
「知らないんだ」
「あそこ今年そんなに負けてますか」
「そうなんだ、ちなみにメジャーでは二十六連敗が記録だよ」
「二十六、凄いですね」
 平松もこの数字には驚いた。
「それはまた」
「十八どころじゃないね」
「はい、本当に」
「もうここまで連敗すると」 
 それこそというのだ。
「不思議だね」
「まさに不思議の負けですね」
「そう、そして」
 それにというのだった。
「西部も流石にね」
「そこまではですね」
「いかないからね」
「まだいいですか」
「そう思うよ、あとメジャーではシーズン勝率一割のチームもあったから」
「それ百敗いってますよね」
「いったよ、日本でも百敗したチームあったね」
 平松にまた日本のことを話した。
「そうだったね」
「あれですね、昔の近鉄」
「千葉茂さんの頃ね」
「もう近鉄もないですが」
「その頃の近鉄は兎に角弱くて」
 試合前に選手達がこの方が力が出ると言って練習せずに寝ていたのだ、巨人で生きてきた千葉には想像もつかない光景だった。
「百敗したよ」
「百敗は今の西武も」
「流石にしないだろうね」
「このままいったら」
「そうだと思うよ」
「そこまでいかないですね」
「百三敗したよ」
 その時の近鉄はというのだ。
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