第二章
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「本当にね」
「そうですね、強いですね」
「ソフトバンクはもうね」
「別格ですね」
「堂々の強さだよ」
首位のこのチームはというのだ。
「選手層の厚さが出て」
「あれだけ強いですね」
「あそこが首位なのは置いておいて」
そうしてというのだ。
「二位の日本ハムもだよ」
「強いので」
「だからね」
それでというのだ。
「もう二位には戻れないかもね」
「だとすると三位ですね」
「そう、三位だったら」
この順位ならというのだ。
「クライマックスに出られるから」
「希望は残りますね」
「二位との戦いに勝って」
そうしてというのだ。
「首位にも勝ったら」
「シリーズ進出ですね」
「うち一回やったしね」
ロッテはというのだ。
「三位でもね」
「首位に勝ってシリーズ出ましたね」
「二〇一〇年にね」
「最高の下克上って言われましたね」
「それやったしね」
「三位だと何とかですね」
「希望は残るよ」
シリーズに出場出来る可能性がというのだ。
「そうなるよ」
「そうですよね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「何とかね」
「三位でいることですね」
「そうすることだよ」
「じゃあ今日の試合は」
平松はまだ選手達が出ていないグラウンドを観つつ平木に言った。
「勝ちたいですね」
「これから出来る限りね」
「四位の楽天もしぶといですし」
「何とかね」
「そうですよね、それで今日の相手は」
「西武だけれどね」
「何かです」
平松はここで微妙な顔になって平木に話した。
「今の西武見てると」
「最下位だった時思い出すね」
「はい、うち結構成績に波があって」
それでというのだ。
「エークラスになれば」
「最下位にもなるね」
「二位から最下位まで」
それこそというのだ。
「川崎からですよね」
「行ったり来たりだよ」
「そうですよね」
「昭和四十九年に日本一になって」
一九七四年のことだ、その時の監督は四百勝投手として知られる金田正一であったことは有名である。
「それからね」
「実はペナント制覇してなくて」
「前期後期の時はあってもね」
それでもというのだ。
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