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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその十二

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「それもですね」
「縮まりますね」
「そして若しかすると」
「あの国はあのまま発展し」
「そうして」 
 そのうえでというのだ。
「我々を超える」
「連合を」
「そうなることも有り得ます」
「将来は」
「そうです、日本はです」
 少佐は寿司、鮪の握りを食べつつ言った。
「江戸時代の頃西洋列強とはです」
「全く以てでしたね」
「大いに遅れていて」
「国力差はまさに何百倍」
「そこまで開いていました」
「ですが明治維新以降急激に発展し」
 そうしてというのだ。
「そしてです」
「百年も経たずに」
「僅か七十年程で、でしたね」
「その列強と肩を並べる様になりました」
「そこまで発展しました」
「七十年、長い様に思えて」
 それでもというのだ。
「人間の一生の間にすっぽり入ります」
「今や人間の寿命は百年です」
「百歳以上が平均です」
「そう考えますと七十年もですね」
「人の一生にそのまま入る」
「それだけの期間ですね」
「幕末に落城を見た人が」
 自分の住んでいた藩のそれをだ。
「二次大戦で敗北を見ています」
「確か柴五郎大将ですね」
「日本軍の軍人でしたね」
「義和団事件で活躍していますね」
「そうです、この人を見てもです」
 それこそというのだ。
「わかります、幕末は刀を振るっていたのに」
「七十年後では航空機でした」
「最新鋭のそれを使用していてです」
「戦車も使っていました」
「それを見ますと」
 まさにというのだ。
「何百倍もの国力差も」
「圧倒的な様に見えて」
「それでもですね」
「人間の一生もかからないまでの時間で追いつかれる」
「その危険もありますね」
「あの時欧州の誰も日本がそこまで発展するとは思っていませんでした」
 近代化を成功させてだ。
「全く」
「そうでしたね」
「しかしそれをでしたね」
「日本は追いついた」
「むしろ圧倒しました」
「そうでした、二次大戦で日本海軍はイギリス海軍を圧倒してです」
 韓国ではほぼ教えられていないことだ。
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