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神々の塔
第七十九話 最強の魔神達その十

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「そうだ、だからな」
「気力体力はですね」
「全快でないとな」 
 そうでなければというのだ。
「とてもな」
「勝てへんですね」
「勝つにはどうあるべきか」
「それをわかることもですね」
「重要だ、いや」
「必須ですね」
「そうなる、そこまでわかっているならよい」
 こう言うのだった。
「実に、ではな」
「これからですね」
「戦うぞ」
「わかりました」
 綾乃はルキフグスの言葉に頷いた、そうしてだった。
 高位の魔神達との戦に入った、最初はベールだったが。
 その強烈な剣撃にだ、中里も思わず唸った。
「伊達に魔界一の剣豪やないな」
「ははは、どうだ」
 ベールは精悍な剣士の姿で応えた。
「私の剣術はかなりだな」
「はい、ほんまに」
 こう魔神に返した。
「噂以上です」
「そうだな、しかしだ」
「それでもですか」
「私の剣術に負けてはだ」
「先にはですね」
「進めない」
「そうですね」
 中里も確かにと頷いた。
「ここで負けたら」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「いいな」
「はい、このままですね」
「戦いな」
 そうしてというのだ。
「勝つのだ」
「この剣術にもですね」
「そうしてみるのだ」
「グルモワールの魔神さん達は全て闇属性や」 
 ここでリーが中里に言ってきた。
「そやからな」
「闇には光やな」
「私達はその属性を備えてな」
「戦うことですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「戦うことや」
「天使さんやアフラ=マツダさんと正反対やな」
「もっと言えばアンラ=マンユさんの時と一緒や」
「戦い方は」
「それでや」 
「ここは光やな」
「その属性を備えるで」
 こう言うのだった。
「敵を知り己を知ってこそや」
「充分に戦えるさかいな」
「それでや」
 そうであるからだというのだ。
「ほんまな」
「ここはやな」
「光を備えるで」
「ほなな」
 中里はリーの言葉に頷いた、そうして自身に光の属性を備えさせた。当然リーも他の仲間達も備えてだった。
 ベールに向かう、ベールは剣技だけでなく術も使うが。
「剣豪にはプライドがある」
「そうなのよね」 
 アレンカールは中里のその言葉に応えた。
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