第百四十話 ささやかなご馳走その十四
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「マスコミと同じ様なのがね」
「いるわね」
「そうしたのを信じても駄目だけれど」
「そこは見極めね」
「騙されるのは同じだからね」
騙してくる相手がマスコミかユーチューバーかといった違いだけだというのだ、伊東はサラダを食べてから言った。見ればもうつまみも酒もかなり減っている。
「だからね」
「それでよね」
「もうね」
それこそというのだ。
「ネットも気を付けないとね」
「嘘を嘘と見抜けない人はっていうしね」
「そう、嘘吐きはね」
「マスコミだけじゃないわね」
「ネットにも普通にいるし」
「邪悪な悪魔みたいなのも」
「だからそこは見極めてね、そしてね」
伊東は焼酎をさらに飲んで言った。
「騙されないでいたら」
「それでいいわね」
「それだけで幸せじゃないかな」
「そうよね」
留奈も確かにと頷いた。
「その通りよね」
「だからね」
それでというのだ。
「僕達もね」
「そこは見極めね」
「それが大事だね」
まさにというのだ。
「騙されたら馬鹿だし幸せにもね」
「なれないわね」
「そうだよ、なれる筈がないよ」
「そんなのに騙されたら」
「北朝鮮に行くのは極端でも」
そうであってもというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「騙されて利用されるかお金取られるか」
「どっちかか両方よね」
「何しろ騙すのは最初からそのつもりだから」
確信犯というものだ、それを詐欺師というが悪質なマスコミやユーチューバーもそれと変わらないということだ。
「そんなのに騙されたらね」
「いいことはないわね」
「そうだよ、嘘吐きはいるから」
世の中にはというのだ。
「それも平気で嘘吐く人がね」
「マスコミがそうね」
「多くのね、ネットにもいるけれど」
「そこは見極めて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「騙されない様にしよう」
「そうね、騙されないで」
留奈はそれでと言った。
「平和に暮らせたら」
「もうね」
「それで幸せよね」
「それだけでね」
「幸せってね」
いみじみとしてだ、留奈は言った。
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