第二章
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季久子は普段はあまり穿かないミニスカートも穿いてグラビアの仕事をする様になりイベントではコスプレもした、そして。
「CDの発売記念写真ではなのね」
「着替えてね」
「撮るのね」
「あんたの服はピンクのスーツだけれど」
その服だがとだ、姉は妹に話した。
「スカートはタイトミニでストッキングは黒で」
「脚見せるのね」
「今はロングスカートだけれど」
それでもというのだ。
「あんたメインキャラの一人だから」
「ミニスカートになったら」
「余計に注目されて」
そうなってというのだ。
「CDも売れるからね」
「ミニスカートになるのね」
「そうなってね」
「着替えてなのね」
「いいわね」
「それがお仕事なら」
季久子も頷いた、こうしてわざわざ撮影で着ている服を着替えることもある様になった。そしてだった。
写真集の話が来たがそれでは。
「ミニスカート多くて」
「そして水着もね」
「着るの」
「白ビキニよ」
「あの、お姉ちゃん」
今はプライベートで一緒に飲んでいるのでマネージャーとは呼ばなかった。
「私声優だけれど」
「それでも人気あるからよ」
「水着になるの」
「そうなの」
「もう三十歳なのに」
「三十歳でもね」
それでもというのだ。
「人気があるとね」
「水具になるのね」
「写真集でね」
「アイドルみたいね」
「もうアイドルよ」
姉は否定せずに答えた、そして自分のジョッキのビールを飲んだ。二人共肴には焼き鳥が何本もある。
「声優さんもね」
「そうなのね」
「だからグラビアにも出て」
そうなってというのだ。
「歌も歌って可愛い服も着て」
「水着にもなるの」
「写真集も出すのよ」
「そうなるのね」
「そうよ、時代が変わったみたいね」
「声優さんは裏方じゃなくて」
「表に出てね」
そうしてというのだ。
「そうしたお仕事もね」
「する様になったのね」
「そうなのよ、それであんたはその最初ね」
「そうなのね」
「あんたの写真、他の人もだけれど」
季久子に限らずというのだ。
「ファンの人達が観て奇麗だって思って」
「私達が人気出たの」
「実際に声優さんも役者さんで」
そうであってというのだ。
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