第七章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
「やっぱりそれはね」
「人ならですね」
「当然だよ」
「所謂そうした欲もですね」
「食べて寝て」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「そうした欲もあって」
「それを実際に行えば」
その時はというと。
「子供が出来るけれど」
「それは奥さんとだけですね」
「行うことでね」
そうであってというのだ。
「それでね」
「奥さんがいないなら」
「浮気、不倫なんてすれば」
山田は桐生に話した。
「君もわかるだろう」
「ええ、僕の親戚でそれで離婚して」
「慰謝料とか大変だね」
「今もごたごたしてます」
「そうなるからだよ」
だからだというのだ。
「本当にね」
「そのことはですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「奥さんとだけだよ、若し奥さんがいないなら」
「自分で、ですね」
「恋人がいるならいいけれどね」
結婚しておらずともというのだ。
「恋人もいないなら」
「それならですね」
「尚更だよ」
「自分で、ですね」
「そしてその為にね」
「今は声優さんもですね」
「水着や下着になって」
そうしてというのだ。
「グラビアのお仕事をしてね」
「写真集も出すんですね」
「そうだよ、演じたキャラに」
それに加えてというのだ。
「自分自身もだよ、それも仕事で」
「世の中だね」
「色々思う人がいても」
それでもというのだ。
「それが現実だよ、アイドルになれば」
「もうその現実をですね」
「受け入れないとね」
そうしなければというのだ。
「駄目だしね」
「そうしたものですね」
「そう、そしてね」
それにというのだ。
「女優さんもコスプレイヤーさんも」
「アナウンサーさんもですね」
「今は夏だけじゃなくて一年中でね」
そうした仕事があるのはというのだ。
「下着にもなる」
「それがお仕事、世の中ですね」
「そうだよ、善悪はね」
「言うことじゃないですね」
「大体食べなくても寝なくても死ぬし」
山田はこの現実も話した。
「そうした欲を解消しないと」
「我慢出来なくなりますね」
「それでおかしなことをするよりも」
それよりもというのだ。
「自分でした方がいいね」
「そうしたものを見ながら」
「そうだよ、じゃあ椎葉晃子ちゃんも」
「やがてはですね」
「そうしたお仕事も視野に入れて」
「こちらのお仕事もしてもらいますね」
「そうしていこう」
こう桐生に言った、そうしてだった。
山田は仕事をしていった、それから暫くして椎葉晃子の水着写真集の話が出て忙しくなった。その時の彼女はもう人気声優の一人になっていたのでその写真集はよく売れた。
昔は夏だけだった 完
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ