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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその十

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「人気が出ません、そして人気が出ないなら」
「政治家として致命的ですね」
「民主政治においては」
「幾ら優秀でも意味がありませんね」
「人気がなければ」
「人気即ち支持がないとです」
 そうでなければというのだ。
「どうにもなりませんね」
「政治家は結局は人気商売ですから」
「幾ら優秀でもまず有名になることです」
「そして人気が出ることです」
「若し人気がないとです」
「当選も出来ません」
「そうです、金内相は人気が出るどころか」
 韓国の政治家でありながら日本のことを意識せず特に強硬な意見を出すことはしない政治家はというのだ。
「嫌われてです」
「投票する人がおらず」
「当選すらおぼつかない」
「そうなりかねませんか」
「はい」
 実際にというのだ。
「残念なことに」
「民主主義の欠点ですね」
「よく言われていることですが」
「投票は人気です」
「とどのつまりそれです」
「それがある政治家が当選し」
「ない政治家は落選しますね」 
 必然的にそうなってしまうともだ、少佐は述べた。
「左様ですね、そして韓国で人気が出るのは」
「日本に対してどうか」
「日本に対してどれだけ強いことを言えるか」
「そして実行出来るか」
「このことが重要ですね」
「最重要事項です」 
 ただ重要な訳ではないというのだ。
「まさに」
「それで二十一世紀に多くの無能な大統領が出たと言われていますね」
「日本に強いことを言うだけの大統領が」
「もうそれだけで当選し」
「国益を損ねてきたと」
「国益がどうか」
 対日ではなくというのだ。
「それが最重要の筈ですが」
「国益より対日」
「それが韓国であり」
「千年以上続き」
「それを何とかしたいですか」
「官界と財界がそう考えていても」
 現実を見なければどうにもならない立場の者達はというのだ。
「しかしです」
「それでもですね」
「市民が変わらないなら」
「日本への対抗心を持ったままなら」
「どうにもならないですね」
「それで我々も困っています」
 軍人達もというのだ。
「交流を進めても市民が反発し」
「そしてその市民が選んだ政治家のお歴々がですか」
「対日政策を進めていく」
「だからですね」
「軍に対しても」 
 どうしてもというのだ。
「何かとです」
「言ってきますか」
「日本に対せと」
「日本軍に」
「干戈は交えませんが」
 流石に同じ連合の国の中ではそれはない、各国軍同士の衝突も厳しく禁じられているのだ。これは内乱の勃発を防ぐ為だ。
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