第46話
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イメージが合わないっていうなら、お姉とは違う方向で食らいついて――――――監督さんのイメージを絶対に超えてみせますからっ!」
「!!」
「ぁ…………」
「ハッ…………」
決意の表情を浮かべたシャヒーナの啖呵にゴッチ監督は目を見開き、ジュディスは呆けた声を出し、アーロンは感心した様子で鼻を鳴らした。
「―――――よぉし、いいじゃろうっ!その大言壮語、言ったからにはせいぜい実現してもらうぞっ!?そしてサァラちゃんが戻ってきたら姉妹揃って伝説となってもらおうかっ!」
「か、監督さんっ…………!」
「ゴッチ監督…………」
ゴッチ監督が自分の申し出を受け入れる事を決めたことにシャヒーナは明るい表情を浮かべ、ニナは静かな表情で見守っていた。
「言っておくが、ワシはやると決めたら絶対妥協せん男じゃ!映画祭は明日――――――モノになるまでぶっ通しで仕上げてもらうぞいっ!!」
「望むところです!!」
「…………見たところ技術は十分、お姉さんの踊りも繰り返し見ている。なら、ちょっとした所作と貴女自身の”魅せ方”が課題かしら。ついてきなさい、女優としての”魅せ方”を叩きこんであげるわ。一夜漬けだろうが踊りに融合させてお姉さんの域に届かせるために…………!」
「…………!はいっ!」
ジュディスの申し出に目を見開いたシャヒーナは力強く答えた。
「ニナ、彼らやギルド方面の報告はあんたの方で受けえ取っておいて。」
「ええ、任せてください。」
「よぉし、それじゃあ始めるぞ!!奥のスタジオにレッツゴーじゃいっ!!」
〜現在〜
「フフ…………さすがはトップ女優ですね。」
「ああ、本質を見抜いてそうだしイイ感じで仕上げてくれんだろ。」
「クク…………オマヌケ痴女とは思えねえな。」
「えへへ…………ちょっと見直しましたっ。」
「???」
「えっと…………?」
グリムキャッツの時のジュディスを知っているアーロンとフェリが口にしたジュディスに対して感心している様子の言葉の意味がわからないアニエスとニナはそれぞれ不思議そうな表情を浮かべた。
「こっちの話だ――――――それよりも。状況は軽く説明したが…………何か心当たりはねぇか?ベガスフィルムの疑惑について。」
「…………裏社会との関係と違法薬物への関与…………でしたか。業界内でそんなことが、なんてあまり信じたくはありませんが…………ゴッチ監督の起用だけでは説明のつかない事業拡大ぶり――――…………業界でも色々言われているのは私もちょっと耳にはしていました。そんな時にあの脅迫状が届いて…………どこか引っかかっていたのも確かです。」
「そうだったんですか…………」
「ハッ
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