第46話
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か。」
(…………?)
(…………)
一方ベガスフィルムがアルマータと繋がっている可能性が高い事を知っているリゼットやアニエス、ヴァンが口にした言葉を聞いたニナは首を傾げ、ジュディスは真剣な表情でヴァン達を見つめていた。
「監督、お姉は絶対に戻ってきます!いつだってそうなんです――――――大切な興行前に風邪を引いても治して最高の踊りをして!でも…………ひょっとしたら遅れたりしちゃうかもしれないから…………その時はお姉が戻ってくる”繋ぎ”としてあたしを使ってくれませんか――――――!?」
するとその時決意の表情を浮かべたシャヒーナがゴッチ監督にある申し出をした。その後ヴァン達はホテルでニナと話をしていた。
〜アルジュメイラホテル〜
「シャヒーナさん…………大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ。先輩もついてくれていますし。ふふ、あのゴッチ監督が押し切られた所なんて初めて見ました。」
フェリの心配は無用であることを答えたニナは微笑み
「まだ15歳とはいえ…………立派な”プロ”なのですね。」
「はい、きっとサァラさんと過ごして手に入れた強さなんでしょう。」
「そうだな…………」
リゼットとアニエスの話に頷いたヴァンはシャヒーナがゴッチ監督に申し出をした時の事を思い返した。
〜数十分前〜
「折角の申し出じゃが…………お前さんじゃサァラちゃんの”代わり”にはなれんわい。」
「で、でも――――――あたしはずっとお姉の踊りを近くで見てきました!他の誰よりもきっと…………!」
腕を組んで真剣な表情で自分の申し出を断ったゴッチ監督にシャヒーナは必死に反論した。
「彼女の持つ色気や踊りの魅力は嬢ちゃんとは全く違うタイプのものじゃ。姉妹だから、同じ踊りだからといってそのまま通用するモンじゃあない――――――少なくともワシの目指しているパレードには噛み合わんのは確かじゃろうな。」
「っ…………あたし…………もうイヤなんです…………お姉ばかりに苦労をさせるのは…………いつもなんでもないフリをして、生活が苦しいのなんて絶対見せなくて…………たまに彼氏に会いに行くようなそぶりで夜中に出かけていくのだって…………”せめてそんな人が、、ホントにいてくれたら良かったのにって”…………!」
(シャヒーナさん…………)
(気づいて、いたんですね…………)
「……………………」
シャヒーナがサァラが夜中に自分に内密での”仕事”をしていることに気づいていたことにフェリは驚き、アニエスは辛そうな表情を浮かべ、ヴァンは目を伏せて黙り込んだ。
「―――――必要ならどんな努力もします!どんな衣装だって着こなしてみせます!
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