第46話
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…協力者たちの”一部”と連絡を取りつつ、改めてベガスフィルムに向かうことにした。
20:21――――――
〜歓楽街〜
「バザールの方も少し騒がしかったな。ま、狙い通りか。」
「…………はい、無事に全て撤去できたみたいで良かったです。」
「”仕込み”と”裏取り”も済ませた。ギルドと警察もいったん様子見――――――動くなら今しかねぇだろう。」
「はい――――――では”予定通り”、ベガスフィルムに向かいましょう。」
「ついでにシャヒーナさんの様子も見て行かないと、ですねっ。」
「……………………」
「どうした、何か気になることがあるのか?」
考え込んでいる様子のアニエスが気になったヴァンはアニエスに声をかけた。
「結局連絡が取れなかった”エースキラー”の人達の動きが気になりまして…………確か滞在先は既に判明しているんでしたよね?」
「ああ。ディンゴ達の調べによると二週間程前からアルジュメイラホテルに3部屋も取って宿泊し続けているとの事だが…………改めて考えてみると気になるな。」
アニエスの確認に答えたヴァンは真剣な表情で考え込みながらアニエスの意見に同意した。
「アルジュメイラホテルの一般用の一部屋で宿泊できる人数は3人――――――それを考えると彼らに協力している”北の猟兵”も含めて最低で7人、最大で9人が宿泊していることになりますが…………」
「にも関わらず一人もホテルには滞在していないってのは気になる話だな。」
「はい。7人もいれば1人は待機役として拠点に控えさせていると思いますし…………」
「加えて普通に考えれば最低でも誰か一人はホテルに戻っていてもおかしくない時間だ。だが、”現在一人もホテルに滞在していない状況”ということは…………」
「”アルマータに関わる何かを見つけ、その何かへの対処の為に全員が外で活動する必要がある状況”だからではないでしょうか?」
リゼットとアーロン、フェリの話に続くように答えたヴァンが考え込んだその時アニエスが答えを口にした。
「そいつは…………」
「現在のサルバッドの状況を考えれば、その可能性は高いでしょうね。」
アニエスの答えを聞いたアーロンとリゼットはそれぞれ真剣な表情で呟き
「…………いずれにしても、まずはベガスフィルムに向かうぞ。」
ヴァンは自分達の目的を優先するように促した。
その後、ヴァン達は玄関ロビーで待ち合わせをしていたニナと合流し――――――幾つかの段取りをしてからシャヒーナたちがいるトレーニング室に向かうのだった――――――
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