第29話:無視された聖剣
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
金床の平滑部を撫で始め、平滑部から文字が出て来た。
「ドワーフは鍛冶の達人とは聴いていたが、まさかここまでとは」
で、その内容なウンコセインを救世主と仰ぐノノにとっては都合が悪い……もとい、ノノが信じないであろう……
セイン達がバゼルフの許を無断で訪れ、バゼルフに暴行を加え、強引に武器を作らせ、主従契約を刻んでバルセイユに売り飛ばした。
優先度の高い命令は主人が撤回しない限り、自力での変更は出来ない……
つまり、考えうる無礼・非礼をバゼルフに行ったのだ。あの糞ウンコセインは!
ユーミルperspective
これがツキツバ・ギンコ?
デルベンブロやベルディアを討伐して英雄の称号を得たサムライ……なのか?
少なくとも勇者セインを足止め出来るだけの、規格外の切り札として見込んでここに来た……
だが、この者は若々しい乙女!
儂らドワーフを知らぬ無知から考えると……実年齢は見た目通り……
本当にこの者に勇者セインに足止め出来る程の力が有るのか?
「ん?」
「どうしたのじゃ?」
「随分大きな鉞ですな」
マサカリ?このバトルアックスの事か?
「ちょっと、素振りさせて頂きたい」
素振り!?
儂のバトルアックスでか!
「ば……バカ!これはオモチャじゃねんだぞ!あぶねーぞ!手を放せ!」
だが、ツキツバは儂から早々とバトルアックスを奪ってしまう。
「あ!?」
ドワーフの王女であるこの儂が、一瞬で力負けした!?
少なくとも……見た目に騙されて良い相手じゃないって事か……
「コ……コラ!君、返したまえ!子供が刃物を持っちゃいかん……」
しかし……それどころかツキツバは儂のバトルアックスを軽々と振り上げた!
「ひー!」
が、きゃつは本当に何度も素振りしただけだった……儂のバトルアックスでだ!
「ウムッ!良い武器です!」
120sのバトルアックスなんじゃが……
「疑ってたろ?ツキツバ・ギンコの力を」
そこのビースト!急に喋るな!
「な!?何だいきなり!」
それに、儂は本当にツキツバ・ギンコの事を侮っておった。
そう言う意味もあってか、儂は2つの意味で驚いてしまった。
「で、ウンコセインの現在のレベルを知っているか?因みに、私達は知らん」
「それを訊いてどうするのじゃ?」
「ウンコセインのレベルが300を下回っている内は、こちら側に勝ち目は有る!」
300!?
なんだその桁違いなレベルは!?
こやつ……本当に人間なのか?
気付けは……儂は両手と両膝を地面につけていた!
「ツキツバ・ギンコ殿!恥を忍んで頼みがある!」
「勇者セインと戦ってくれと?」
「そうだ……そして、この儂にバゼルフを奪還させてくれ!」
「ならば好都合!」
「え?」
好都合!?
それってどう言う意味だ!?
「某達は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ