第七話 重要な手掛かりその三
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「折角助太刀に来たというのに」
「戦わないというのか」
「けれどよ。凄いことがわかったぜ」
「聖杯は東京にあるのよ」
こう彼等に話す二人だった。聖杯のことをだ。
「だからよ。ここを出てな」
「探しに行きましょう」
「よし、わかった」
「それならだ」
ヴァッフォとミゲラもそれを聞いて頷いた。
「わし等もここを去ろう」
「そしてその場所にだ」
「まあそれでも何処にあるのかまださっぱりわからないんだけれどな」
「東京にないのは確かね」
「動き回るから探すのも大変だが」
「それでもだな」
こう話してとりあえずは今は戦わないで済んだ。それぞれのチームは今度は疾風流の基地に入った。館長は相変わらずハムスターに化けている。
「ふうむ。東京にはないのか」
「はい、そうなんです」
ボンバーは彼にも話した。
「実はです」
「ふむ。ではここを去るか」
その洞窟の中を思わせる部屋のテーブルの上で頷く館長だった。
「暫しの間な」
「けれど館長」
吼太がここで彼に問うてきた。
「東京にはないってわかってもそれでも何処にあるのか」
「しかしここにいても仕方がなくなった」
館長が言うのはこのことだった。
「では答えは一つじゃ」
「ではおのおの方」
ここで言ったのは爺やだった。
「ここは志葉家の各地に散っている者達のつながりを通じて情報を集めますので」
「それで動けばいいってんだな」
「左様」
こう千明にも述べた。
「わかったな。さすればだ」
「それでなのですが」
今度は介さんが言ってきた。
「恐竜屋は全国チェーンでして」
「何でたった一年であそこまで大きくなったんだ?」
幸人もそれが不思議ではあった。
「気付いたら世界規模になっていたが」
「物凄く不思議な話ではあるわね」
それはランも言う。
「けれど全国にネットワークがあるから」
「そのネットワークを使えば情報が手に入ります」
「それでそれぞれのチーム単位で各地に別れて捜索よね」
芳香はこう考えていた。
「それじゃあいざって時に一つのチームじゃ対処しきれないんじゃないかしら」
「大丈夫でございますですよ」
だがここでマンドラゴラが言うのだった。
「マジトピアの女王様が協力してくれることになったのでございます」
「協力?」
「っていうと」
「その通りでございますです。何かあれば皆さんをすぐその場に魔法で移動させてもらえるでございますです」
そうだというのである。
「ですから」
「何か凄いことになってない?」
「確かに」
「物凄いバックアップだけれど」
「言い換えればそうでもしないと対処しきれない状況ということだな」
ドッガーがこう述べた。
「今はな」
「敵も何かあればすぐに集まって
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