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星河の覇皇
第八十七部第二章 膠着状態に入りその八

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「協調どころかです」
「対立ですね」
「そうした状況ですね」
「韓国は」
「はい、困ったことに」
 それなりの立場の者達は日本との協調を望んでいてもというのだ。
「そうなっています」
「日本ではなくエウロパですね」
「あの国に向かうべきですね」
「韓国としても」
「エウロパが二割で日本が八割です」
 今度は割合の話だった。
「対しているのは」
「明らかに比重が偏っていますね」
「エウロパが二割とは」
「むしろエウロパが二割です」
「そうあるべきですが」
「それがです」
 どうにもというのだ。
「我々も困っています」
「流石に官界と財界はわかっていますか」
「国がどうあるべきか」
「軍人の方も含めて」
「そうなのですね」
「ですが学界にです」
 即ち学者の世界と、というのだ。
「マスコミ、そして」
「インターネットですね」
「韓国の場合はそちらもですか」
「日本への強硬論が強く」
「そうしてですね」
「政治家もそれを受けて」
 そしてというのである。
「支持を得る為に」
「まさにその為にですね」
「その意見に乗る」
「公約や政策で対日強硬論を掲げ実行していく」
「そうしていっていますね」
「はい、私が思うにです」
 少佐はさらに言った。
「一番の問題はネットに学者です」
「その二つですか」
「SNSと学界ですか」
「その二つの世界ですか」
「インターネットは様々な情報で溢れ返っています」
 このことはこの時代では二十一世紀のそれなぞ比較にならないまでになっている、それはインターネットの発達がもたらしたものである。
「そしてその中で人は」
「自分の信じたい情報を信じる」
「人は普通にしていてもそうですが」
「インターネットでは特にそうですね」
「信じたい情報を信じてしまいますね」
「多くの人がそうなりますね」
「それは我が国も同じでして」
 韓国もというのだ。
「最初から日本への対抗意識が強いのです」
「千年以上も前からのことで」
「教育もずっとそうですね」
「日本への対抗意識が全面に出ている」
「そうなっていますね」
「教科書では常に日本が出ています」
 他ならないこの国がというのだ。
「そうなっています」
「そこでエウロパではないですね」
「連合の教科書ではそうですが」
「少なくとも連合の殆どの国ではそうです」
「敵としてエウロパが出ています」
「その筈ですが」
 連合の他の国ではそうであるがというのだ。
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