第3話 胸の鼓動は鳴り止まないっ
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よ…クラスの女子ども、草葉の陰で泣いてるわ」
「そ、そういうもんか…けど参ったな。本命にモテなきゃ意味ねぇんだが」
「バッサリ切りやがった」
「せめて一途と言ってくれ」
桃香は瑞貴の口調が高校時代と少し違うことに気づき、彼にそのことを尋ねる。
「公の場で乱暴な言葉を吐くのはな…ま、お家柄ってやつかな。こっちが本当の俺」
「そっ、そっか…」
市長の息子が乱暴な言動をするのは体裁が悪いのだろうと桃香は納得した。今でこそ思いの丈を打ち明けてはいるが、お互いのことはあまり知らないことに気づく瑞貴と桃香。
「なぁ、その…食べたりないだろ?私たちに気を遣ってさ。私も食べ足りないし、場所を変えて話さないか?」
「バレてたか。うん、そうしよう」
微妙にぎこちない空気の中で元同級生の男女は食欲を満たすために店を移動するのであった。
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