第七話 重要な手掛かりその一
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重要な手掛かり
ゴーオンジャーの面々はかなり適当に捜索にあたっていた。本人達はそのつもりがなくても彼等の性格がおのずとそうさせているのであった。
「平和っすね」
「そうだよね」
連の言葉に範人が応える。七人で仲良く進んでいる。
「これでガイアークとかがいなければ本当にね」
「あいつ等もあいつ等で全然変わらないな」
「変わる筈もないしね」
軍平に美羽が言う。
「そういう連中じゃないし」
「それもそうか」
「数が多いだけか?結局今は」
走輔はこんなことも思うのだった。
「俺達も今何かごちゃごちゃしてるけれどな」
「しかし仲間が多いとこの場合いい」
大翔はかなり冷静に述べた。
「手掛かりも何もないのだからな」
「そういうの全然ないわよね」
早輝もあまり考えている顔ではない。
「これだけ大勢であちこち探してるのにね」
「仕方ないっすね。何しろ自分で意志を持って動いているプレシャスっす」
連はこのことを話した。
「それを考えたら見つからないのも当然っす」
「それでも。探さないとね」
「ガイアークとかに渡ったら何に使うかわからないから」
美羽も早輝もそれはわかっていた。
「一刻も早く見つけ出さないと」
「何処にあるのかわからなくてもね」
「絶対に何処かにあるだろ」
軍平はそれはわかっていた。
「気合入れて探すか」
「それしかないよね」
「その通りだ」
範人と大翔が話す。
「探していればそのうち見つかるし」
「手掛かりだけでも探さないと駄目だ」
「とりあえず街にあるものか?」
七人は丁度渋谷の中を歩いていた。人通りのやけに多いその中を探しているのである。走輔がここでこのことを言ったのだ。
「ここによ」
「さあ」
早輝は首を捻ってこう返した。
「どうなのかしら、それは」
「ちょっと、聖杯は何処なのよ」
「俺に言われても知るかよ」
ここで七人はこんなことを言い合う二人連れとすれ違った。
「こんなに探しても全然見つからないし」
「だよなあ。東京にあるのか?」
男の方が腕を組んで悩んでいる顔になっている。
「ないんじゃねえのか?」
「山でも探す?」
「それしかねえか」
「何だ、あいつ等も聖杯探してるのかよ」
走輔がすれ違った彼等の方を見て言った。
「聖杯って人気あるんだな」
「そうみたいね。探してるのは私達だけじゃなかったのね」
「ああ、奇遇だよな」
「そうね」
こんな話をしたところでだ。お互い気付いたのだった。
「って待てよ」
「御前等まさか」
「ゴーオンジャー!?」
走輔とヤバイバ、ツエツエがそれぞれ言い合った。
「御前等何でここにいるんだ!」
「あれは私達のものよ!」
「誰
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