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金木犀の許嫁
第三十二話 大阪の野球その三

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「今私達がいる場所で」
「行われたんですね」
「大阪球場で」
 今はなんばパークスがあるこの場所でというのだ、そうした話をしながら五人はパークスの九階に来た。するとだった。
 そこに南海ホークスの選手達の写真があった、その中には。
「この人がですね」
「鶴岡さんですね」
 真昼と夜空は鶴岡一人の写真を観て言った。
「南海の監督だった」
「名将中の名将だったっていう」
「監督としての通算勝利数一位の」
「その人ですね」
「そうです、二十年以上南海を率いてです」
 幸雄は姉妹にまさにと答えた。
「何度も優勝して強いホークスを作り上げた」
「そうした人でしたね」
「この鶴岡さんが」
「この頃一番の名将で」
「物凄い人でしたね」
「この人か」
 幸雄は姉妹にさらに話した。
「三原さん、水原さんがです」
「名将ですね」
「日本のプロ野球の」
「そうです、伝説と言っていいです」
 そこまでのというのだ。
「名将です」
「凄いですね」
「その人が難解を率いていて」
「ずっとで強かったんですね」
「そうでした、まさに南海はです」
 このチームはというのだ。
「鶴岡さんはです」
「南海の顔」
「そうだったんですね」
「ミスターホークスともです」
 その様にもというのだ。
「言われていました」
「そうでしたか」
「そこまで言われていましたか」
「はい、そして」
 幸雄はさらに話した。
「野村克也さんも見出しました」
「野村さんの写真もありますね」
 白華は彼の写真を観て話した。
「そうですね」
「はい、ただ野村さんとは折り合いが悪く」
 幸雄はそれでと話した。
「それで、です」
「仲が悪かったんですね」
「ご存知ですか」
「そう聞いています」
「それで、です」
 その為にというのだ。
「野村さんは鶴岡さんと因縁をです」
「抱えていましたか」
「それで、です」
 その為にというのだ。
「何かとあった様です」
「そうでしたか」
「逆に杉浦さんはです」 
 幸雄は杉浦忠、南海のエースだった彼の話もした。
「鶴岡さんとは師弟でした」
「師弟関係でしたか」
「非常にです」 
 まさにというのだ。
「素晴らしい関係でした」
「そうだったんですね」
「それが尚更です」
 まさにというのだ。
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