第二十九話 手は組まないがその八
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「彼等のエネルギーは常にだ」
「満タンにしてるんだな」
ジュランが問うた。
「そうだな」
「そうだ、そしてだ」
そのうえでだ、ドクターマンは答えた。
「電源を切って休ませることもしてな」
「メンテナンスもか」
「している」
「そうなんだな」
「家族だからな」
それ故にというのだ。
「大切にしたい」
「戦力じゃないんだな」
ジュランはドクターマンにこうも応えた、店の奥で卓を囲んで話している。
「家族なんだな」
「そうだ、彼等は私と共にいるな」
「そうなんだな」
「確かに戦闘力はあり」
そうであってというのだ。
「私を護ってくれるが」
「それでもか」
「しかしだ」
それでもというのだ。
「それ以前にだ」
「家族なんだな」
「そうだ、家族を大事にしなかったことは」
ドクターマンは悔恨を込めて言った。
「やはりな」
「失敗だったのね」
「かつての私のな」
ドクターマンは今度はマジーヌに答えた。
「そうだったからな」
「それでなのね」
「私は反省してだ」
「今度はなのね」
「家族を大切にする」
「そうしていくのね」
「そうする、店員達もだ」
彼等もというのだ。
「これからもな」
「大事にしていくのね」
「そうする」
まさにというのだ。
「人としてな」
「そうするのね」
「大事なものを意識してだ」
ドクターマンはこうも言った。
「護ってこそ人間だ」
「そうだよね」
ガオーンはその通りだと答えた。
「そうしないとね」
「人間とは言えない、だからな」
「今の貴方はだね」
「家族であるギアの者達を常に見てな」
そうしてというのだ。
「身体もだ」
「労って」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「護っていく」
「そうしていくんだね」
「何があろうともな」
「そうですね」
まさにとだ、ブルーンはドクターマンの言葉に頷きつつ言った。
「そうしないとです」
「よくないな」
「はい」
まさにというのだ。
「そのことは」
「そうだな」
ドクターマンも確かにと頷いた。
「私はかつてそうしたことかららだ」
「逃げていたのでしょうか」
「そうだった、目を背けていた」
そうしていたことを逃げていたというのだ。
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