第二十九話 手は組まないがその四
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「そのことがわかるわ」
「全くです」
「若しドクターマンに強い悪意があれば」
タスクはその場合を真剣に考えて述べた。
「今もきっと」
「俺達にも何かしていた」
スティンガーが応えた。
「絶対にな」
「むしろダグデド達と一緒になって」
「恐ろしいことをしていた」
「そうだよね」
「大量殺人も大規模なテロもな」
そうした行為もというのだ。
「何でもだ」
「行って」
「そもそも隠棲していない」
今の様にというのだ。
「不通に店で店長をしているなんてな」
「ないね」
「絶対にな」
ドクターマンに悪意があればというのだ。
「そうだった」
「そうだね」
「悪魔の様にだ」
「生き残っていたら」
「何度でもな、死なない限りだ」
「世に、人に害を為そうとしていたね」
「その筈だ」
まさにというのだ。
「あの人もな」
「本当にドクターマンに悪意がなくてよかったわ」
ハミィは今心から思って言った。
「若し強い悪意があったら」
「よくてクエルボだな」
鳳は彼のことを思い出しつつ応えた。
「本当にな」
「あいつね」
「そして最悪だ」
「ダグデドね」
「そうなっていた」
まさにというのだ。
「本当にな」
「そうだったわね」
「俺達は今最悪の悪意と戦おうとしている」
鳳はこうも言った。
「そのことを頭に入れてな」
「戦うことね」
「そういうことだ」
ハミィに対して話した。
「本当に悪意があるのとないのとでな」
「全然違うわね」
「クエルボは間違えた」
鳳はかつて友だった彼のことを思い出した、そうして苦い顔になってそのうえでまた言ったのだった。
「俺も気付かなかったがな」
「ツルギに嫉妬してね」
「ああなった」
「そうだったね」
佐久間も頷いて応えた。
「僕も見たよ」
「そうなったからな」
だからだというのだ。
「本当にな」
「後悔しているね」
「あいつをああさせたことはな、だがそもクエルボのことを話すとな」
その彼のというのだ。
「悪意のことについてな」
「考えることになるね」
「そうだな、あいつも悪意に支配されてだ」
「ああなったね」
「そうなった、しかしな」
それでもというのだ。
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