第二十九話 手は組まないがその一
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第二十九話 手は組まないが
戦隊の面々はザンギャック達に意図的にダグデド達の情報を流した、そうしてからラッキーはこんなことを言った。
「正直こうしたことするなんてな」
「思わなかったよね」
「ああ、全くな」
こうアラタに答えた。
「本当にな」
「そうだよね、けれどね」
「これもやり方だな」
「バリゾーグ達もダグデド達と敵対しているからね」
「そのことが明らかだからな」
それでというのだ。
「情報を流したな」
「うん、その情報が役立てばいいね」
「そうだな」
「ダグデド達を追い詰めればいいけれど」
「どうなるかだな」
「それは大丈夫だよ」
博多が笑って言ってきた。
「彼等も彼等で能力があるからね」
「だからなんだ」
「色々失敗してね」
「俺達が助かったことが多いね」
「けれどね」
それでもというのだ。
「彼等も頭があるしね」
「考えるから」
「大丈夫だよ、実際こっちが追い詰められたことも多いね」
「そうだね」
有働がその通りだと答えた。
「ピンチに陥ったこともよくあったよ」
「そう、だからね」
「僕達が流した情報をだね」
「ちゃんと使ってくれるよ」
「うん、確かに」
有働はその通りだと答えた。
「デーボス軍だってそうだし」
「他の組織もだね」
「同じだよ」
「だから安心していいよ」
「確かにかなり抜けた敵もいるけれど」
大治も言った。
「それなりの頭もあることが事実だし」
「だからね」
「安心していいわね」
「彼等についてはね」
「ちゃんとダグデド達と戦ってくれるわね」
「彼等についての情報を活かしてね」
「じゃあ私達は」
あらためてだ、大治は言った。
「私達でね」
「ダグデド達と戦おう」
「わかったわ」
「うん、ただ彼等も敵だから」
博多はそれでとだ、さらに話した。
「だからね」
「協力はしないわね」
「休戦しているだけだよ」
それぞれの組織とは、というのだ。
「あくまでね」
「それでよね」
「実質そうなっていてね」
「やっぱり敵同士だから」
「協力することはね」
「ないわね」
「向こうが嫌がりますね」
セバスチャンが言ってきた。
「やはり」
「そうだな、そうした者達ばかりだ」
トリンはその通りだと述べた。
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