少年期悟飯の悩み
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うだ。サイヤ人の力を知るにはサイヤ人と闘うのが一番手っ取り早いだろう…ベジータほど甘えに厳しい男もいない。自分にも他人にもな…そしてあいつは否定するかもしれないが、あいつも俺達とは違う視点で悟林を見てきた男だ」
ベジータはサイヤ人の視点で悟林を見てきた男だ。
ならば悟飯がどうやってサイヤ人の力と向き合うべきなのか何かヒントが得られるのではないかと思ったのだ。
「分かりました。ベジータさんと手合わせしてみます」
早速西の都に訪れ、ベジータのいる重力室に向かうとベジータはいた。
「何の用だ」
振り返ることもせずベジータは悟飯にここに来た理由を尋ねる。
「す、すみません。突然、あの…僕と手合わせしてくれませんか?お姉ちゃんが死んじゃったから、僕がお姉ちゃんの代わりに…そのためにどうすればいいか…」
「笑わせるな、貴様が悟林の代わりだと?未来でも変わらん根っからの甘ったれの貴様に悟林の代わりなど務まるか!来い!!貴様をぶちのめしてやる!!」
ベジータからして見れば未来でも根っこの甘さが変わらなかった未来悟飯を見ていることもあり、悟飯の無意識の自惚れを感じてぶちのめすことにした。
ベジータは即座に超サイヤ人に変身し、少しでも実力差を縮めるために筋肉を肥大化させるパワー寄りの変身をする。
「はあああっ!!」
悟飯も気を高めて構える。
超サイヤ人2に安定してなれはしないが、それでもパワー寄りの変身をしているベジータよりも上の気だ。
しかし、そこまで絶望的な力の差ではない。
ベジータの拳を受け止め、悟飯は蹴りを放つが肥大化した筋肉によって防御力が上がっているベジータはそれを両腕を交差させて受け止める。
「どうした!あいつのパワーはそんなもんじゃなかったぞ!本気を出せ!俺をぶっ倒すつもりでな!!」
悟林の攻撃には容赦がない。
どのような敵でも確実にぶっ倒すと言う気迫があった。
それはどんな敵でも変わらない。
しかし、悟飯の攻撃はどうだ?
確かに重いが、悟飯の拳には自分を倒すと言う気迫がない。
対する悟飯もベジータの熾烈な攻めを捌くので精一杯だ。
実力は悟飯の方が上を行っているはずなのに攻めあぐねている。
「くっ!うああああっ!!」
「ぐうっ!!だっ!!」
悟飯の拳がベジータの腹にめり込むが、何とか耐え抜いてがら空きの悟飯の腹に強烈な蹴りを叩き込む。
「ごふっ!?」
全力の一撃を叩き込んで勝利を確信して気が抜けた所に強烈な一撃を貰った悟飯は勢い良く吹き飛ぶ。
しかし、悟飯の起き上がって向かってくるその根性にベジータは悟林の面影を見る。
「(あいつの弟だけあって根性はありやがる…だがっ!)」
悟飯
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