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ドラゴンボールZ〜孫悟空の娘〜
少年期悟飯の悩み
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おめえを選んだら…おめえはセルと闘ってセルを殺せるか?」

その問いに悟飯は目を見開き、チチが何か言おうとしたのを手で制すると悟空は悟飯の答えを待った。

「ぼ、僕は…出来るなら闘いたくない…どんな酷い奴だって殺したくない…た、例えセルみたいな奴でも…」

「そっか」

悟飯は本来なら闘う事は好まない平和主義者であり、 今まで闘ってきたのは必要に駆られたからに過ぎない。

サイヤ人との戦いから始まり、フリーザ軍やフリーザ、人造人間達やセルに至るまで圧倒的格上に勝つ為には、幼いながらも潜在能力がずば抜けた悟飯も闘わなければならなかった。

叶うならば幼少期からの夢である学者になる為に勉学に励んだり、自然の中で遊ぶ日々に戻りたいと思っている。

そう、サイヤ人が来る前の、姉が存命で家族4人で楽しく過ごしていた時のような。

「…ごめんなさい。僕、お姉ちゃんみたいにならなきゃいけないのに…甘ったれたこと言って…」

悟林は地球戦力以外にも悟空が不在の時は代わりに家を守ってくれていた。

何でも自分がナメック星に行っている最中に怪しげな鶴の帽子を被った老人と機械の体をした男の2人組が金を巻き上げようとしていたらしいが、悟林がその2人組をぶっ飛ばしたらしい。

パオズ山に生息している動物を狙う密猟者もぶっ飛ばしていたらしく、悟林は悟飯が知らない所で自分達が暮らす場所を守っていてくれたのに弟の自分は甘ったれたことを言っている。

「別に怒ってねえって、おめえが闘いが嫌いだって言ってくれて良かったぞ。おめえは悟林みてえに闘いを好きになる土台もねえしな」

改めて見れば悟飯の身長はまだ悟空の肩にも届いていない。

避けられない闘いばかりだったとはいえ、年齢もようやく精神と時の部屋での修行による経過も含めてようやく2桁になったところだ。

同じ年代の頃の悟空は祖父以外の人間に会ったことすらなかったと言うのに闘いが嫌いであるにも関わらず、ここまで頑張ってくれた息子にどうして文句など言えよう。

「なあ、悟飯。オラはおめえが嫌なことは無理強いはしねえ。だからおめえはおめえのやりてえようにやれ、学者さんになりてえならなりゃあいいし、鍛えてえなら納得するまでやりゃあいいさ。でもどうしても悩んじまうならピッコロのとこに行ってみろ。おめえと悟林の師匠なんだからよ」

悟空にとって亀仙人が最高の師匠であるように、悟林と悟飯にとってピッコロがそれなのだ。

ピッコロならきっと悟飯の悩みの助けになってくれるはずだ。

「…はい、明日ピッコロさんに相談してみます。ありがとうお父さん」

「おう」

悟飯はそう言うと自室に戻っていき、悟空は残りの茶を啜り、チチはあの世にいる娘に想いを馳せた。

「(悟林ちゃん、
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