少年期悟飯の悩み
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
悟林がセルゲームの激闘で死んでからしばらくして、悟空は畑仕事をしながら合間に修行を続けていた。
仕事と修行帰りの途中でチチが好んで食べる木の実を採取していく。
これなら最近辛そうなチチも食べられるだろう。
「チチぃ、帰ったぞ〜」
「悟飯ちゃん、また超サイヤ人になって。おっ母は好きじゃねえ!」
悟空が土産を持って帰るとチチに叱られている何故か超サイヤ人に変身している悟飯の姿があった。
「どうしたんだチチ?それに悟飯も何で超サイヤ人に?これ、土産だ。おめえ最近辛そうだからよ。これなら食えるだろ?」
土産の木の実を渡すとチチは嬉しそうに受け取る。
「すまねえな悟空さ…悟飯ちゃん、悟空さだって超サイヤ人になってねえんだから今すぐそれ止めて欲しいだよ。腹の赤ちゃんにも悪影響だべ」
「…う、うん…でも…お姉ちゃんが死んで、未来の僕が帰ってから…色々考えることがあってね…」
セルゲームでのセルとの闘いで悟林は最大最強の一撃を放って死んだが、それでも悟林はあの時最強格の1人であった。
未来悟飯が歩んだ歴史は恐らく悟飯とは無関係になるだろうが、修行を怠けていた結果が未来世界の惨劇に繋がったのだからここで修行をしなくなって良いのか分からないのだ。
「そうか…おめえもこれからのことを考えてんだな…」
「うん…もし、僕がもっともっと強かったら…お姉ちゃんは死ななかったのかなって…」
あの時、セルとの闘いで変身した超サイヤ人2にもっと簡単になれさえすれば悟林は死なずに済んだのかもしれない。
そんな悟飯の様子に悟空は口を開いた。
「…なあ、悟飯。飯食ったら聞きてえことがあるんだけどよ。良いか?」
「え?うん…」
「チチ、辛えなら無理しなくて良いからな?オラ達は魚捕ってくっから」
「何言ってるだ。悟林ちゃんと悟飯ちゃんの頃よりずーっと楽だべ。」
チチは悟空の気遣いに笑みを返して食事の準備をし、悟空と悟飯はサイヤ人故の食欲で瞬く間にテーブルに並んでいた料理を平らげた。
「ぷはー、食った食った…さて、悟飯。おめえに聞きてえことがある」
「は、はい…」
「オラはな、おめえと未来の悟飯が精神と時の部屋での修行から帰ってきてからおめえ達の眠っていた力が解放され始めていたことに気付いてた。もし悟林以外にセルを倒せるとしたらおめえ達だって思うくれえにはな」
実際に潜在能力を発現した悟飯は同じ超サイヤ人2でありながら同条件の悟林とセルを上回る底力を発揮した。
もし、悟飯が戦士ならば悟空は迷うことなく悟飯を選んだかもしれない。
「悟飯、父さんに隠さねえで教えてくれ。もし、オラが悟林じゃなくておめえをセルとの闘いの切り札にしていたら…もし、悟林じゃなくて
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ