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ボーイズ・バンド・スクリーム
第2話 激情の告白
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ろうさ」

瑞貴はあっけらかんと言う、すばるの言葉に少なからず胸が痛んだ。桃香が短い悲鳴のような声を上げているが気にもならない。

「ちょっ、ちょっと待て!白石、誤解だ誤解!ルームシェアだよ!しかもそいつの恋愛対象は男だし、生活時間も全然違うから顔を合わせることもほとんどないし!」

「あははっ!桃香さん必死すぎ〜」

(あれ?なんで私、誤解してほしくないんだろ…)

狼狽しながら必死に弁解する桃香に瑞貴は嘘を感じなかった。それどころか愛しいという想いが湧き上がってくる。

「都市部で一人暮らしって金かかるもんな。俺も友達とルームシェアしてるよ」

「そっ、そうなんだよ〜」

瑞貴は桃華に理解を示す。目を少し細め、柔和な表情で彼女に笑いかけながら。桃華は彼の誤解が解けたことに安堵の溜め息をついた。

「へえ〜?そんな顔もするんだ?白石さんって本当に桃香さんのことが好きなんだねっ!」

「うん、大好きだ。会えて嬉しいよ」

「白石それ以上、告るな!恥ずかしいだろっ?!」

慌てふためく桃香に、してやったりの顔をするすばる。仁菜は口出しするタイミングを伺っているようだが、瑞貴が桃香の話をする前より疑心は減ったようだ。

「白石さん!井芹仁菜です、えっと…ボーカルやってます。桃香さん好きに悪い人はいません。よろしくお願いします!」

「仁菜…お前…」

俯きがちだった視線をしっかりと瑞貴の顔に向け、しっかりと自己紹介をする仁菜。その瞳には同志に向ける輝きが宿っていた。
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