第七十九話 最強の魔神達その六
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「そこからな」
「はじめられて」
「それでその気持ちが最期まであってこそ」
まさにというのだ。
「最後までな」
「やり遂げられるね」
「そういうものやからな」
だからだというのだ。
「性格は大事でな」
「まずはやね」
「ほんまな」
「性格が悪いと世界を救うどころか」
「世界を滅茶苦茶にするとかな」
「滅ぼすとか」
「そうするわ、自分さえよかったらええで」
そうした性根でというのだ。
「他人は利用するだけ、平気で使い捨てにする」
「そんなのやと」
「もう世界を救うなんてな」
「絶対にせえへんね」
「そや」
まさにというのだ。
「屑やとな」
「うち等みたいな力があっても」
「私利私欲のみ追い求めてや」
「世界を救うなんて全く思わへんで」
「自分さえ助かったらな」
世界に危機が訪れてもというのだ。
「お構いなしや、誰かを助けることもな」
「ないね」
「そや、まあそんな奴はどうも最初からな」
トウェインは難しい顔で話した。
「星のモンには選ばれてへんな」
「世界を救うことはせえへんから」
「そや、神霊さん達も選んでるわ」
「うち等のことを」
「性格を見てな」
そうしてというのだ。
「ちゃんとな」
「そうしてはるね」
「力があってもな」
「性格が悪いとあかんね」
「ああ、まずは心やな」
「それがどうかやね」
「逆に言えば力がなくても」
そうであってもというのだ。
「心さえあれば努力して」
「力をつけるね」
「そうなのよね、こうしようああなろうそうしたいって思ってね」
アレンカールは腕を組みやや上を向いて考える顔になって述べた、そうしたポーズをしていても周囲への警戒は怠ってはいない。
「そこからはじめて力もよ」
「備わっていくもんやね」
「そう、そやからね」
だからだというのだ。
「あたし達もね」
「努力することやね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「それがね」
「大事やね」
「あたい達いつも話してるけれど」
「結論はそうなるね」
「やっぱりね」
「努力やね」
「そしてその努力は」
それはというと。
「そうしようっている心があってね」
「やるものやね」
「そうよ、ただあたい達は努力してるかしら」
「努力してるからここまで来れたと思うで」
綾乃はふと自分達を振り返り至らないのではないかと考えたアレンカールに答えた。
「やっぱり」
「そうなのね」
「努力してるさかい」
だからだというのだ。
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