第二章
[8]前話
「もうね」
「結婚する?」
「三十になってからのつもりだったけれど」
「そうね、妊娠したならね」
「結婚しよう」
「それじゃあね」
二人で話してだった。
すぐにお互いの両親に話して入籍した、結婚式も務めている会社の系列企業である八条ブライタルで行った、そうして結婚したが。
その後でだ、武士は調べてからお腹が大きくなって今は休職している英梨に話した。
「コンドームでもね」
「妊娠する可能性あるのね」
「ペッサリーでもね」
「危険日はそのうえで外でも」
「うん、妊娠する可能性はね」
そこまでしてもというのだ。
「ゼロじゃないんだよ」
「絶対に大丈夫じゃないのね」
「妊娠する時はね」
それこそというのだ。
「するものみたいだよ」
「可能性は低くても」
「そうみたいだよ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「この妊娠は可能性が低くてもなった」
「凄いことね」
「うん、だからね」
それでというのだ。
「それでも出来た子だから相当にね」
「凄い子ね」
「かなり健康かもね」
「それはいいわね、健康第一だしね」
「うん、じゃあ生まれたら」
「さらに健康になる様にね」
その様にというのだ。
「育てましょう」
「そうしましょう」
夫婦でこう話した、程なくして武士そっくりの男の子が産まれた、その子は産まれた時からとても元気で大きくてだった。
すくすくと病気も怪我もすることなく育ちおたふくもはしかも何なく乗り越えてせいちょうしていってだった。
やがてトライアスロン選手として知られる様になった、夫婦はそんな息子を見て思った。伊達に何重もの避妊を乗り越えて産まれた訳ではないと。
避妊失敗 完
2024・8・25
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