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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第96話 ヨシュアの過去
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にそこに……ッ!?」


 エマにエステルの居場所を聞く俺、エマは既に魔法でエステルの居場所を探してくれていたらしく底に向かおうとした。


 だがそこに機械人形のような魔獣が複数現れた。


「こいつら、グランセル城の地下にいた奴らと似ているぞ!」
「構えろ!」


 ジンさんはその魔獣がグランセル城の地下で見た魔獣に似ていると話す、そして襲い掛かってきた魔獣たちをアガットさんの号令で迎え撃った。


「エステル、待っていてくれ!」


 そして俺達はエステルを追うべく魔獣との交戦を開始するのだった。


―――――――――

――――――

―――


side:エステル


「えっ?」
「ここなら誰にも邪魔されない」


 あたしは急に別の場所に移動していたことに驚いた。するとあたしを抱きしめていたヨシュアがそっと離れてしまう。


「ヨシュア、駄目ッ!?」


 あたしはヨシュアが逃げないようにまた抱き着いた。


「エステル、安心して。僕は逃げないよ」
「嫌!そんなの信じないわ!絶対に離してあげないから!」
「離れてくれないと君の胸が腕に当たってて気になっちゃうんだ……」
「えっ?」


 よく見るとあたしはヨシュアの腕を体全体で覆うように捕まえていた、そしてあたしの胸がヨシュアの腕を挟んでて……ッ!


 それを実感したあたしは直にヨシュアから離れた。


「ヨシュアのヘンタイ!」
「えぇ……」


 あたしが顔を真っ赤にしてそう叫ぶとヨシュアは不服そうな顔でそう呟いた。


「いや君が勢い良く抱き着いてきたんじゃないか」
「だ、だからって胸が当たってるなんて言わなくてもいいじゃない!」
「言わないと気まずいだろう、今から大事な話をしようと思っていたのに……」


 微妙な空気が流れる中、ヨシュアが咳払いをして話を続けた。


「とにかくエステル、僕は君と話がしたかったから姿を見せたんだ」
「そ、そうよ!なんであたしの側からいなくなったのよ!」
「それに関しては本当にごめん」
「何がごめんよ!あたしがどんな気持ちでヨシュアを探していたと思ってるの!?」
「あの時は結社に戻れば君に危害は加えないと言われていたんだ。だから僕は姿を消した」
「えっ?」


 あたしがヨシュアを攻め立てているとヨシュアがボソリとそう呟いた。


「結社の恐ろしさを思い出した僕は直に行動に移した。じゃなければ君に何をされるか分からなかったんだ」
「じゃあヨシュアはあたしを守るために姿を消したの?」
「うん、そうだよ。僕にとって君は何よりも大切な存在なんだ」


 あたしはヨシュアがあたしの為に行動し
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