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おぢばにおかえり
第八十二話 三人でのひのきしんその二十八

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「そうですよね」
「だからね」
「人生の経験もですか」
「どんどん積んでいくべきなんだ」
「いさんで、ですね」
「そうしていくんだよ」
「そうしたら立派な人になれますね」
 私は思いました。
「そうですね」
「そうだよ、それで彼のことについても」
「いさんで色々とお仕込みして」
「経験を積んでいくんだよ」
「そうしていくといいんですね、そういえば」 
 私はふと気付いたことがあります、それはといいますと」
「新一君って嫌いな人には近寄らなくて」
「嫌いな物事にもだね」
「近寄らないです」
 徹底的に嫌い抜いてです。
「この前オリックスバファローズについても」
「毎朝詰所で新聞で負けてると喜んでるよ」
「勝ってるとりっぷくしてますよね」
「千里ちゃんもそれ見たね」
「はい、もうオリックスを頭から嫌って」
 長池先輩に対するみたいにです。
「それで、です」
「いつも負けたら喜んでるね」
「ソフトバンクの試合もチェックして」
 考えてみれば関西人で福岡のチームが好きというのも面白いです、お母さんが元々九州の人だからだそうですが。
「それでなんですよね」
「オリックスの試合もチェックしてるね」
「アンチとして」
「そうした人を知ることもね」
「大事なんですね」
「そうだよ、そうしたところがあることも理解して」
 そうしてというのです。
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