第八十二話 三人でのひのきしんその二十七
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「お釈迦様はそこをね」
「ちゃんと踏まえてですね」
「したから。他の宗教のことだけれどね」
「お釈迦様でもないと出来ないですか」
「そうした難しいことだからね」
それでというのです。
「千里ちゃんはまだ若いしね」
「はい、まだ十九歳です」
成人にも達していません。
「自分でも若輩だと思っています」
「若いことは元気だけれど」
そのことはいいというのです。
「けれど人生の経験がね」
「まだ足りないですね」
「それは生きていって備えていくしかないから」
だからだというのです。
「まだそうしたことはね」
「経験ですか」
「そう、千里ちゃんも阿波野君もこれから人生の経験を積んで」
「勉強していくんですね」
「そうだよ、おみちのことをね」
こう私にお話してくれました。
「それで人間のこともね」
「人間のことも」
「そうだよ、色々勉強して」
そうしてというのです。
「せいじんしていくんだよ」
「そうすべきですか」
「皆十代だと」
この年齢ならというのです。
「まだまだだからね」
「人生の経験も」
「うん、ただ歳を取っても」
それでもというのです。
「学校の勉強もしているとよくなるね」
「逆にしないと悪いですね」
学校の勉強はそのあたりはっきりしていると思います、私もそう考えていつも勉強しています。そうしています。
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