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金木犀の許嫁
第三十一話 不倫をする位ならその八

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「甘いものは好きだよ」
「じゃあパンケーキとか作っていいわね」
「パンケーキも好きだよ」
 佐京はその料理についても微笑んで話した。
「シロップをたっぷりかけて」
「食べるのね」
「それが好きだよ、お店だと生クリームもあるし」
「それも合うわよね」
「うん、他には三色団子とかケーキとかドーナツも好きで」
 そうしたものもというのだ。
「杏仁豆腐もね」
「好きなの」
「果物だってそうだし苺や西瓜も」
「甘いお野菜も」
「好きだよ」
「逆に言うと甘いもので嫌いなものあるの?」
「ないと思うよ」
 夜空に微笑んで答えた。
「これまで甘いもの食べて嫌な思いした記憶ないし」
「だからなの」
「甘いものは何でも。ただ甘いものはカロリー高いものが多いから」
 糖分のせいであることは言うまでもない。
「食べたら鍛錬をその分ね」
「増やしてるのね」
「そうしているんだ」
「忍者だと太ると駄目ね」
「程々がいいんだ」
「程々なのね」
「痩せ過ぎていても体力ないからね」
 だからだというのだ。
「駄目だけれど」
「太ってもよくないわね」
「動きに影響出るからね」
「やっぱりそうよね」
「だから」
 それでというのだ。
「甘いもの食べて好きだけれど」
「食べた分はなのね」
「しっかりとね」
「鍛錬するのね」
「そうしてカロリー消費してるよ」
「食べた分は、なのね」
「痩せたければ食べろていうし」
 佐京はさらに話した。
「鍛錬もね」
「食べることね」
「甘いものもね」
 これもというのだ。
「食べていいってね」
「言われてるの」
「忍者でもね、大事なのは食べたらその分ね」
「鍛錬で身体を動かすことね」
「頭もね」
 こちらもというのだ。
「動かすといいって言われてるよ」
「お勉強とか読書とか」
「考えたりね」
「頭使うとカロリー消費するし」
 そうなってというのだ。
「カロリー消費するとね」
「その分ダイエットになるわね」
「そう、だから」
 佐京は夜空に話した。
「考えることもね」
「忍者はするのね」
「余計なことを考えるなじゃなくて」
「いつも考えているの」
「その時やっていることについてね」
「そうしているのね」
「そして勉強も」
 それもというのだ。
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