第二十八話 侮りその十四
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「勝つことだよ」
「陛下がそう言われるとは」
「それだけということですな」
ネロもモルクも主の言葉を聞いて唸った。
「あの者達は」
「それだけ強いということですな」
「実際話を聞いて思っただろ」
ゼットは長い間自分に仕えてきている二人に問うた。
「そうだろ」
「はい、確かに」
「どの者も恐ろしいまでの強さです」
二人もその通りだと答えた。
「非常に」
「そう言うしかありません」
「そうだな、だからここにいる全員でだ」
まさに総力を挙げてというのだ。
「戦うべきだ」
「左様ですね」
「あの者達とは」
「ああ、そしてな」
そのうえでというのだ。
「勝とうな」
「わかりました」
「全員で戦い」
「戦隊の連中に対しても同じね」
ソノナは考える顔で話した。
「もうね」
「あいつ等も強いからか」
「ええ、だからね」
シードンに応えて言った。
「ダグデド達にもそうだけれど」
「戦隊の連中にもか」
「同じでね」
それでというのだ。
「ここにいる全員が力を合わせてよ」
「組織の垣根なんて越えてか」
「そしてね」
そのうえでというのだ、ソノナは真剣に考える顔になって仲間達に対してさらに話していくのだった。
「戦いましょう」
「そうすることだな」
「私達の敵は一つか」
「ダグデド達にな」
「戦隊もよね」
「あいつ等とは今は休戦みたいになってるけれどな」
「敵ね」
「相変わらずな」
そうだというのだ。
「それは変わらないな」
「それならね」
「あいつ等ともだな」
「戦っていきましょう」
「そうしような」
「その意気だな」
真剣な声でだ、ゴーシュも言った。
「あいつ等ともな」
「また戦うことになるわね」
「絶対にな」
こうソノヤに答えた。
「そうなるな」
「だからね」
「それでだな」
「戦隊と戦う時も」
その時もというのだ。
「ここにいる全員でね」
「力を合わせて戦うことだな」
「そうよ」
まさにというのだ。
「それこそね」
「戦隊の連中みたいにな」
「戦っていくことよ」
「その通りですね」
ナリアもまさにと言った。
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